
プレ男「人食いバクテリア」ってニュースで見て、こわくなったんだ。どんな病気なの?

メル美名前だけ聞くとこわいけど、どうしたら防げるのか知っておきたいね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、いわゆる「人食いバクテリア」と呼ばれることもある、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の話です。東京都健康安全研究センターの情報と、国の速報データをもとにまとめました。重い病気なので、早く受診することがとても大切です。
どんな病気?
- レンサ球菌という細菌による感染症です
- レンサ球菌に感染しても、症状がないことも多く、ほとんどはのどの炎症(咽頭炎)や皮ふの感染ですみます
- しかしまれに、ふだんは細菌がいない血液、筋肉、肺などに入りこみ、急激に悪化する重い病気になることがあります。これが劇症型です
- 子どもに多いA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは区別されます(溶連菌)
報告数
国立健康危機管理研究機構の速報データ(全数報告の累積)によると、
| 年 | 全国 | うち東京都 |
|---|---|---|
| 2024年(1年間) | 1,888件 | 243件 |
| 2025年(1年間) | 1,382件 | 142件 |
| 2026年(第37週・9月中旬まで) | 917件 | 85件 |
- 速報値なので、あとから数字が変わることがあります

プレ男年に1,000件以上も報告されてるんだ…。
初期症状と、急激な悪化
- 感染経路は、のどなどの上気道の感染や、傷からの感染などですが、経路がわからないことも多くあります
- 初期症状:発熱、寒気などのかぜのような症状、手足の痛みやはれ、傷の赤みなど
- 発病からの進行が非常に急激で、筋肉のまわりの組織が壊死したり、血圧が下がって多臓器不全からショック状態になったりして、発病から数十時間で亡くなることも少なくありません
治療
- 集中治療のもとで、抗菌薬による治療が行われます
- 筋膜炎の場合は、壊死した部分を切除して、感染の広がりを防ぎます
- 重くなるリスクを下げるには、早く治療を始めることが重要です

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、発病から数十時間で命に関わることがある病気です。傷の赤みやはれ、強い痛み、発熱など感染の兆しがあれば、すぐに医療機関を受診してください。
予防のポイント
- 傷は清潔に保ちましょう
- 傷の赤み、はれ、痛み、発熱など、感染の兆しが見られたら、ただちに医療機関を受診してください

メル美小さな傷でも清潔にして、おかしいと思ったらすぐ病院だね。
まとめ
- レンサ球菌が血液や筋肉などに入りこみ、急激に悪化する重い病気
- 2024年は全国1,888件、2025年は1,382件、2026年は9月中旬までに917件(速報値)
- 初期症状は発熱・寒気、手足の痛みやはれ、傷の赤み
- 発病から数十時間で亡くなることも。早い治療が重要
- 傷は清潔に。感染の兆しがあればただちに受診
参考文献
- 東京都感染症情報センター(東京都健康安全研究センター). 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(2024年3月28日更新). https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/s-group-a/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 国立健康危機管理研究機構. IDWR速報データ 2024年第52週・2025年第52週・2026年第37週(全数報告 累積報告数). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/provisional/2026/37/index.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。