大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

岡本かの子『鮨』坂の下の鮨屋「福ずし」の看板娘・ともよと、謎めいた常連の「先生」。なぜ先生は鮨を食べに来るのか——語られたのは、何も食べられなかった少年に、母が縁側で握ってくれた鮨の思い出

No.1102026年10月12日

岡本かの子の短編『鮨』(昭和14年)。東京の坂や崖の多い街の鮨屋「福ずし」の娘・ともよは、50すぎの常連客・湊(みなと)が気になっています。湊はいつもよそばかり眺めていて、こちらを見てくれないと物足りない。ある日、表で出会った二人は空き地で休み、ともよは「あなた、お鮨、本当にお好きなの」とたずねます。湊が語ったのは、食べることが苦痛だった幼いころ、母が新しい道具をそろえ、手の裏表を見せてから、縁側で鮨を握ってくれた話でした。淡い思いと、母への思いが重なる物語を、青空文庫の原文で紹介します。

目次
  1. 坂の下の鮨屋「福ずし」
  2. 謎めいた常連「先生」
  3. 「あなた、お鮨、本当にお好きなの」
  4. 何も食べられなかった少年
  5. 縁側の鮨
  6. 「それで先生は鮨がお好きなのね」
  7. 先生は、どこかの鮨屋へ
  8. まとめ

メル美岡本かの子の『鮨』は、鮨屋の娘と、常連のおじさまのお話なんだって。

プレ男恋の話なのかな?それとも、お鮨の話?

今回は、岡本かの子の短編『鮨』です。青空文庫の原文(底本:『岡本かの子全集5』ちくま文庫、筑摩書房。初出は『文芸』昭和14年(1939年)1月号)で読みました。

坂の下の鮨屋「福ずし」

謎めいた常連「先生」

プレ男こっちを見てくれないと物足りない、他の人と仲よくしていると嫉妬…。これは恋だね。

「あなた、お鮨、本当にお好きなの」

何も食べられなかった少年

縁側の鮨

メル美「お客さまのお好みによりまして」…。この場面、お母さんのやさしさがあふれていて泣ける。

「それで先生は鮨がお好きなのね」

先生は、どこかの鮨屋へ

『鮨』の湊は、食べることが苦痛だった幼いころ、母が縁側で握ってくれた鮨の思い出を語ります。そして、年をとって母を思い出すので、鮨までなつかしくなる、と言っています。

まとめ


参考文献

  1. 岡本かの子. 鮨(底本:『岡本かの子全集5』ちくま文庫、筑摩書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000076/card1016.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。