幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.092

遠野物語の狐友だちの姿で相撲をいどみ、懐の餅を持っていった狐(94話)。鉄砲の筒にいつのまにか土をつめた狐(60話)。毎日油揚をそなえて、首をおさえられるほど狐と仲よくなった学者(21話)——柳田國男『遠野物語』を原文で読む

柳田國男『遠野物語』(1910年)には、遠野の人々が狐に出あった話がいくつも書きとめられています。姉の家でもらった餅を懐に入れて林を通った菊蔵は、仲のよい大酒飲みの藤七に会い、芝原で相撲をとります。藤七はいかにも弱く軽く、三番とも投げとばせた。ところが別れたあと、懐の餅がない。四、五日後、酒屋で藤七に話すと「おれは相撲など取るものか」。雉子小屋で狐をねらった嘉兵衛爺の鉄砲には、いつのまにか筒口まで土がつまっていました。狐と仲よくなって家を富ませようとした学者の話、死人の家で狐が見ていた話まで、青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 狐と相撲をとった菊蔵(94話)
  2. 鉄砲の筒に土(60話)
  3. 狐と仲よくなった学者(21話)
  4. 死人の家をのぞく狐(101話)
  5. 夢の野山を行く狐(100話)
  6. まとめ

プレ男「狐にばかされる」って、むかし話ではよく聞くけど、『遠野物語』にも出てくるの?

メル美いくつもあるよ。しかも、だれが、どこで、っていうのが書いてあるの。原文を読んでみよう。

この記事は、柳田國男『遠野物語』(1910年)を、青空文庫の本文(底本:岩波文庫『遠野物語・山の人生』)で読んで紹介するものです。本文中の「」の言葉と話の番号は、青空文庫の本文によります。

狐と相撲をとった菊蔵(94話)

プレ男相撲に勝ってうれしかったのに、餅をとられてたなんて!最後にみんなに笑われるのも、なんだかいいね。

鉄砲の筒に土(60話)

狐と仲よくなった学者(21話)

メル美お堂の人のつっこみ、ちょっと笑っちゃう。

死人の家をのぞく狐(101話)

夢の野山を行く狐(100話)

柳田國男の『遠野物語』94話で、菊蔵は友だちの藤七と芝原で相撲をとり、三番とも勝ちましたが、懐の餅がなくなっていました。のちに藤七は「おれは相撲など取るものか」と言い、狐と相撲をとったことがあきらかになります。

まとめ


参考文献

  1. 柳田國男. 遠野物語(底本:『遠野物語・山の人生』岩波文庫). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52504.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Further Reading次に読む

  1. 妖怪遠野物語の「猿の経立」と「御犬の経立」松脂と砂で毛皮を固め、鉄砲の弾も通らない猿。岩の上で首を押しあげるように吠える、馬の子ほどの狼。子どもをおどす「六角牛の猿の経立が来るぞ」——柳田國男『遠野物語』36〜47話を原文で読む
  2. 怪談遠野物語の幽霊亡くなった曾祖母が通夜の炉ばたを通ると、裾にふれた丸い炭取がくるくるとまわった(22話)。大津波で亡くした妻と、霧の渚で再会した夫(99話)——柳田國男『遠野物語』を原文で読む
  3. 妖怪遠野の河童は「顔が赤い」柳田国男『遠野物語』(1910年)に残る河童の話。川岸の足あと、馬を引きこもうとして失敗した河童、くるみの木のあいだからのぞく赤い顔