幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.096

『雨月物語』の「浅茅が宿」戦乱の世、「秋には帰る」と都へ出た夫を、妻は荒れはてた家で7年待った。ようやく帰った夜、やつれた妻と再会して眠った夫が、朝目をさますと——上田秋成の怪談

江戸時代の上田秋成の怪異小説集『雨月物語』(巻之二)の「浅茅が宿」。下総の国・真間の里の勝四郎は、家運を立てなおそうと田畑を売って都へ商いに出ます。妻の宮木に「今年の秋にはきっと帰る」と約束しますが、関東は戦乱に巻きこまれ、勝四郎は山賊にあい、病にたおれ、7年を他国で過ごしてしまいます。ようやく帰った夜、荒れはてた家に灯りがともり、やつれた妻が泣きながら迎えてくれました。けれど翌朝、目をさますと——。青空文庫の鵜月洋による現代語訳で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 「今年の秋にはきっと帰るよ」
  2. 戦乱の関東で、待ちつづける妻
  3. 7年、帰れなかった夫
  4. 荒れはてた家に、灯り
  5. 朝、目をさますと
  6. 漆間の翁の話
  7. まとめ

メル美『雨月物語』って、江戸時代の怪談集だよね。「浅茅が宿」はどんな話なの?

プレ男帰りを待ちつづけた妻の話なんだって。こわいというより、せつない話らしいよ。

今回は、上田秋成の『雨月物語』巻之二「浅茅が宿」(あさじがやど)です。青空文庫の「現代語訳 雨月物語」(上田秋成著、鵜月洋訳。底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』)で読みました。本文中の「」の言葉は、この現代語訳からの引用です。

「今年の秋にはきっと帰るよ」

戦乱の関東で、待ちつづける妻

身のうさは人しも告げじあふ坂の夕づけ鳥よ秋も暮れぬと

7年、帰れなかった夫

プレ男7年は長すぎるよ…。宮木はずっと待っていたのに。

荒れはてた家に、灯り

朝、目をさますと

さりともと思ふ心にはかられて世にもけふまでいける命か

メル美きっと帰ってくると思う気持ちに、自分がだまされて生きてきた…。この歌、つらすぎるよ。

漆間の翁の話

「浅茅が宿」の宮木は、夫の「秋には帰る」という約束を信じて、戦乱の中、荒れた家で待ちつづけました。帰ってきた夫を迎えた夜の妻は、すでにこの世の人ではなかったのです。

まとめ


参考文献

  1. 上田秋成(鵜月洋訳). 現代語訳 雨月物語(底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』KADOKAWA). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001271/card60609.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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