幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.101

『雨月物語』の「菊花の約」「九月九日、重陽の節句に帰る」——病から救ってくれた学者と義兄弟の約束をした武士は、城に閉じこめられ、約束の日の夜、亡霊になってやってきた。「魂は一日に千里を行く」上田秋成の怪談

上田秋成『雨月物語』巻之一の「菊花の約」(きっかのちぎり)。播磨の国の清貧の学者・丈部左門は、旅先で重い病にたおれた武士・赤穴宗右衛門を、まるで兄弟のように看病して救います。二人は義兄弟の契りを結び、赤穴は故郷の出雲へ帰るとき「九月九日、重陽の佳節」に帰ると約束しました。約束の日、左門は菊を生け、酒と肴を用意して朝から待ちつづけます。夜ふけ、ようやくあらわれた赤穴は、酒肴に手をつけず、こう打ち明けました。「じつは、私はもはやこの世の人間ではありません」。信義の物語を、青空文庫の鵜月洋による現代語訳で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 「交際は軽薄な人と結んではならない」
  2. 病の武士を救った学者
  3. 義兄弟の契りと「九月九日」
  4. 約束の日、朝から夜まで
  5. 「私はもはやこの世の人間ではありません」
  6. 信義には信義を
  7. まとめ

プレ男「菊花の約」って、きれいな題名だね。どんな約束なの?

メル美菊の節句に会おう、っていう男どうしの約束なの。命をかけて守られるんだって。

今回は、上田秋成の『雨月物語』巻之一「菊花の約」(きっかのちぎり)です。青空文庫の「現代語訳 雨月物語」(上田秋成著、鵜月洋訳。底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』)で読みました。本文中の「」の言葉は、この現代語訳からの引用です。

※この話には、自ら命を絶つ場面や、人を斬る場面があります。

「交際は軽薄な人と結んではならない」

病の武士を救った学者

義兄弟の契りと「九月九日」

プレ男9月9日の重陽の節句に、菊を生けて待つ約束。だから「菊花の約」なんだね。

約束の日、朝から夜まで

「私はもはやこの世の人間ではありません」

メル美約束を守るために、命を絶って魂になって来るなんて…。こわいより、悲しい。

信義には信義を

「菊花の約」で、赤穴は「魂は一日に千里を行くことができる」という古人の言葉を思い出し、九月九日の約束を守るために、亡霊となって左門のもとにやってきます。

まとめ


参考文献

  1. 上田秋成(鵜月洋訳). 現代語訳 雨月物語(底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』KADOKAWA). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001271/card60609.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. 怪談『雨月物語』の「浅茅が宿」戦乱の世、「秋には帰る」と都へ出た夫を、妻は荒れはてた家で7年待った。ようやく帰った夜、やつれた妻と再会して眠った夫が、朝目をさますと——上田秋成の怪談
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