幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.097

『雨月物語』の「仏法僧」高野山の奥の院で一夜を明かす父と子。「ブッパン、ブッパン」と鳴く霊鳥の声のあと、真夜中にあらわれたのは、関白・豊臣秀次とその家臣たちの酒宴だった——上田秋成の怪談

上田秋成『雨月物語』巻之三の「仏法僧」(ぶっぽうそう)。伊勢の国相可の里の夢然は、末っ子の作之治をつれて旅をし、夏のはじめに高野山へのぼります。宿坊に泊めてもらえず、奥の院の大師廟前の灯籠堂で夜どおし念仏をとなえることにした親子は、霊鳥・仏法僧の声を聞き、夢然は「鳥の音も秘密の山の茂みかな」と一句を詠みます。ところが真夜中、先ばらいの声とともに貴人の一行があらわれ、酒宴がはじまりました。連歌師の紹巴が明かした貴人の名は「関白秀次公」。青空文庫の鵜月洋による現代語訳で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 高野山で、宿がない
  2. 「ブッパン、ブッパン」
  3. 真夜中の行列
  4. 紹巴の講釈
  5. 「関白秀次公でいらっしゃるのだ」
  6. 修羅の時刻
  7. 夜明け
  8. まとめ

プレ男「仏法僧」って、鳥の名前なんだって。それがどうして怪談に?

メル美高野山で、その鳥の声を聞いた夜に、とんでもない人たちに出会っちゃう話なの。

今回は、上田秋成の『雨月物語』巻之三「仏法僧」(ぶっぽうそう)です。青空文庫の「現代語訳 雨月物語」(上田秋成著、鵜月洋訳。底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』)で読みました。本文中の「」の言葉は、この現代語訳からの引用です。

高野山で、宿がない

「ブッパン、ブッパン」

鳥の音も秘密の山の茂みかな

プレ男めったに聞けない声を聞いて、一句。ここまでは、ありがたい夜の話だね。

真夜中の行列

紹巴の講釈

「関白秀次公でいらっしゃるのだ」

芥子たき明すみじか夜の牀

メル美真夜中の高野山で、もうこの世にいない人たちと、俳諧の会をしていたんだ!

修羅の時刻

夜明け

「仏法僧」の夢然と作之治は、高野山の灯籠堂で、関白秀次とその家臣たちの酒宴に出会います。「修羅の時刻」が来ると、一座は「石田、増田」に一泡ふかせようと勇みたち、大空のかなたへ消えていきました。

まとめ


参考文献

  1. 上田秋成(鵜月洋訳). 現代語訳 雨月物語(底本:角川文庫『改訂 雨月物語 現代語訳付き』KADOKAWA). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001271/card60609.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. 怪談『雨月物語』の「白峯」讃岐の山中、崇徳院の御陵で経をよむ西行の前に、「円位、円位」と呼ぶ声。あらわれた崇徳院の怨霊は「近ごろの世の乱れは自分のしわざだ」。夜通しの論争と、鬼火の中の魔王の姿——上田秋成の怪談
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