
メル美子どもがへっているのは、子どもをほしくない人がふえたからなのかな?

プレ男ほしくても、お金や仕事のことでむずかしいって話も聞くよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子どもをもつかどうかを「自分で決められているか」という話です。国連の性と生殖に関する機関である国連人口基金(UNFPA)の「世界人口白書2025」(原題:The real fertility crisis: The pursuit of reproductive agency in a changing world)のプレスリリース(2025年6月10日)をもとにまとめました。
ほしい数の子どもをもてない人は5人に1人
UNFPAは、世界人口の3分の1以上が暮らす14か国で行った調査(UNFPAとYouGov)と研究をもとに、
- 5人に1人が、ほしい数の子どもをもてないと考えている
- その理由は、子育ての費用の高さ、仕事の不安定さ、住まい、世界の先行きへの不安、合うパートナーがいないことなど
- 多くの人が子どもをもてないのは、子どもをもつことを拒んでいるからではなく、経済的・社会的な壁があるから
だとしています。UNFPAは、問題は「望まないこと」ではなく「選べないこと」で、それが「本当の出生率の危機」だとしています。
調査の数字
- 半数以上が、経済的な問題が、ほしい数の子どもをもつ壁になっていると答えました
- 5人に1人は、望まないのに子どもをもつよう圧力を受けたことがあると答えました
- 3人に1人の大人が、予定外の妊娠を経験していました
- 11%は、育児や介護の負担のかたよりが、子どもをもつことをむずかしくすると答えました
- 50歳以上の40%が、ほしい数の子どもをもてなかったと答えました

国連人口基金の14か国の調査では、5人に1人がほしい数の子どもをもてないと考え、3人に1人の大人が予定外の妊娠を経験していました。
必要なのは「選べる」こと
UNFPAは、出生率が下がることへの対策として、出産の一時金や出生率の数値目標のような、単純な、または強制的な方法は、ほとんど効果がなく、人権を侵害するおそれもあるとしています。そのかわりに、
- 手ごろな住まい、きちんとした仕事、育児休業
- 避妊、人工妊娠中絶、不妊治療などの性と生殖に関する医療と、信頼できる情報
- 男性が有給で柔軟に休めること、子育てに関わる父親への偏見をなくすこと
- 手ごろな保育
などで、人が自分で自由に決められるようにすることが大切だとしています。
2026年の若者の調査でも
UNFPAは2026年7月7日、73か国のインターネットを使う若い大人10万8,000人以上に行った調査(Demographic Futures Survey)の報告書を出しました。UNFPAの発表によると、
- 多くの人が、パートナーを見つけ、結婚し、子どもをもちたいと考えていて、3分の2が結婚を理想としていました。子どもをまったくほしくないという人は少数でした
- 親になる準備ができたと感じるために大切なこととして、経済的な安定(88%)、安定した仕事(87%)、気持ちの準備(85%)があげられました
- 10人に8人が、子どもがもたらす喜びや幸せを、子どもをもちたい理由にあげました。一方、国にすすめられることや、将来の働き手をふやすことは、もっとも低い理由でした

プレ男「子どもをもつ・もたない・何人」を、自分たちで選べることが大事なんだね。
日本の「子どもは何人ほしい?」のデータは子どもは何人ほしい?、世界の避妊は世界の避妊(WHO、2025年)、予定外の妊娠で困ったときは思いがけない妊娠かも、と思ったらを見てください。
まとめ
- ほしい数の子どもをもてないと考える人は5人に1人
- 理由は費用・仕事・住まい・将来の不安・パートナーなど。問題は「選べない」こと
- 3人に1人が予定外の妊娠を経験、5人に1人が子どもをもつよう圧力を受けた
- UNFPAは、一時金や数値目標ではなく、自分で決められる環境づくりを求めている
参考文献
- UNFPA(国連人口基金). UNFPA report links falling birth rates to cost of living, sexist norms, fear of the future(2025年6月10日). https://www.unfpa.org/press/unfpa-report-links-falling-birth-rates-cost-living-sexist-norms-fear-future (閲覧日:2026年10月12日)
- UNFPA West and Central Africa. Young adults want relationships, children and hopeful futures, but financial and job insecurity are standing in the way, new UNFPA survey finds(2026年7月7日). https://wcaro.unfpa.org/en/news/young-adults-want-relationships-children-and-hopeful-futures-financial-and-job-insecurity-are (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。