大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

森鴎外『うたかたの記』ミュンヘンの美術学校に来た日本の画家・巨勢と、かつて菫を売っていた少女マリイ。嵐のシュタルンベルク湖で「けふなり。けふなり。」と笑った彼女は——1886年6月13日、狂王ルートヴィヒ2世が湖で亡くなった夕べの物語

No.1152026年10月12日

森鴎外の短編『うたかたの記』(明治23年8月『柵草紙』初出)。ミュンヘンにやってきた日本の画家・巨勢は、6年前の謝肉祭の夜、カフェで泣いていた菫売りの少女を助けたことがありました。その少女の姿をローレライの絵にしようとしていた巨勢の前に、美術学校のモデル・マリイがあらわれ「われはその菫花うりなり」と言って額にキスをします。マリイが語ったのは、バイエルン国王に母を思われたために家が不幸になった身の上でした。二人は嵐のシュタルンベルク湖へ向かいます。史実のルートヴィヒ2世の死と重なる結末を、青空文庫の原文で紹介します。

目次
  1. 上:カフェ「ミネルワ」の少女
  2. 中:マリイの身の上
  3. 下:嵐のシュタルンベルク湖
  4. 湖のほとりの王
  5. 1886年6月13日
  6. まとめ

メル美森鴎外の『うたかたの記』って、舞台はミュンヘンなんだって!

プレ男本物の王様も出てくるらしいね。どんな話だろう。

今回は、森鴎外の短編『うたかたの記』です。青空文庫の原文(底本:岩波文庫『舞姫・うたかたの記 他三篇』。初出は『柵草紙』明治23年(1890年)8月)で読みました。文語体の作品なので、Claude が現代語にして紹介します。

※この話には、少女がおそわれそうになる場面や、人が亡くなる場面があります。この記事では、くわしい描写は省いています。

上:カフェ「ミネルワ」の少女

プレ男6年前に助けた菫売りの子が、目の前にあらわれた!?

中:マリイの身の上

下:嵐のシュタルンベルク湖

メル美「きょうだけ!きのうも、あしたも意味がない」…。はかなくて、情熱的な言葉だね。

湖のほとりの王

1886年6月13日

『うたかたの記』は、1886年6月13日にバイエルン王ルートヴィヒ2世が湖で亡くなった夕べに、同じ湖で少女マリイも命を落とした、という形で結ばれています。王の死の知らせのかげで、少女の死は「問ふ人もなくて已みぬ」と書かれています。

まとめ


参考文献

  1. 森鴎外. うたかたの記(底本:岩波文庫『舞姫・うたかたの記 他三篇』岩波書店). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/card694.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。