フィットネスゲームの「ちょっと上手な仮想パートナー」で、運動が長続きする?自分より少し上の相手といっしょだとがんばれる「ケーラー効果」。12回の実験では男性で運動時間がのび、プランクの実験では差が中くらいの相手で効果
グループで運動すると、いちばん苦手な人ががんばるようになる「ケーラー効果」が知られています。これをフィットネスゲームの仮想パートナーで試した研究があります。Maxら(2016年、Games for Health Journal)は82人に、エアロバイクのゲームを12回行ってもらいました。自分より上手だけれど、だんだん疲れた様子を見せる仮想パートナーといっしょに運動した男性は、ひとりで運動した男性より運動時間が長くなりました。女性では差がありませんでした。Samendingerら(2021年、同誌)の176人のプランク(体幹トレーニング)の実験では、自分との力の差が中くらいの仮想パートナーといっしょのときに、ひとりのときより長く続きました。

プレ男ひとりだと運動が続かない。ゲームの中の仲間といっしょでも、がんばれたりするのかな?

メル美実験だと、自分より少し上手な仮想パートナーといっしょだと、長く続けられた場合があったんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はフィットネスゲームの仮想パートナーです。2つの実験の論文をもとにまとめました。
- Maxら「ケーラー効果にもとづく新しい仮想の運動仲間で有酸素運動を高める」(Games for Health Journal、2016年)
- Samendingerら「チームのフィットネスゲームでのやる気:プランク運動中のソフトウェアのパートナーでケーラー効果の差を検証」(Games for Health Journal、2021年)
ケーラー効果とは
- グループの中でいちばん苦手な人が、自分より上の人とくらべることや、自分が欠かせない存在だと感じることで、やる気が高まる現象です
- これを、ゲームの中のソフトウェアのパートナー(仮想パートナー)で試した研究があります
1. エアロバイクのゲーム、12回(82人)
- 大学生と地域の大人82人に、エアロバイクのゲームを12回行ってもらい、どれだけ長く運動を続けられたかを測りました
- 3つのグループ:ひとりで/いつも自分より上手なパートナーと/自分より上手だが、だんだん疲れた様子を見せるパートナーと
- 男性では、「疲れた様子を見せるパートナー」と運動したグループが、ひとりのグループより、運動時間が平均約12分長くなりました
- 女性では、時間がたっても変化はなく、グループによる差もありませんでした
2. プランクの実験(176人)
- 大学生176人が、体幹トレーニングのプランクをゲームで行いました
- 自分と力の差が中くらいの仮想パートナーといっしょのときに、ひとりのときより長く続けられました
- 差が小さい・大きいパートナーでは、はっきりした差はありませんでした

プレ男強すぎる相手より、少し上くらいの相手のほうがいいのか。
気をつけたいこと
- どちらも実験室での小規模な研究で、結果も男女や条件で分かれています

小規模な実験ですが、自分より少し上手な仮想パートナーといっしょに運動すると、長く続けられた場合がありました。
アクションゲームと頭の働きはアクションゲームで頭はよくなる?、体幹トレーニングは体幹トレーニングで、運動の能力は上がる?へ。

プレ男ゲームの仲間と競いながら、少しずつ運動を続けてみよう。

メル美楽しく続けられるのがいちばんだね。
VRでの運動のレビューは、VRゴーグルをつけて運動すると、楽しくてきつさを感じにくい?へ。
まとめ
- ケーラー効果=自分より上の仲間といっしょだと、苦手な人ががんばれる
- 疲れた様子も見せる仮想パートナーで、男性の運動時間が約12分のびた(82人、12回)
- プランクでは、力の差が中くらいのパートナーで長く続いた(176人)
- 小規模な実験で、結果は条件によって分かれる
参考文献
- Max EJ, Samendinger S, Winn B, Kerr NL, Pfeiffer KA, Feltz DL. Enhancing Aerobic Exercise with a Novel Virtual Exercise Buddy Based on the Köhler Effect. Games Health J. 2016;5(4):252-257. doi:10.1089/g4h.2016.0018. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27259090/ (閲覧日:2026年10月12日)
- Samendinger S, Bruneau M Jr, Hill CR, Rowe TA. Motivation in Team Exergames: Testing the Köhler Discrepancy Effect with a Software-Generated Partner During Plank Exercise. Games Health J. 2021;10(1):57-62. doi:10.1089/g4h.2020.0029. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33533681/ (閲覧日:2026年10月12日)
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