
プレ男デートの前、わきのにおいが気になって仕方ないんだ。白いシャツのわきが黄ばむし…。ワキガなのかな。

メル美自分で気にしすぎてることもあるって聞くよ。どんな治療があるのか、調べてみよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ワキガ(腋臭症)の話です。日本形成外科学会の一般向け情報「腋臭症(わきが)」をもとにまとめました。においの悩みは人に相談しにくいですが、治療の方法はいろいろあります。
ワキガってなに?
- わきの下が特有のにおいを出す状態で、「わきが」とも呼ばれます
- 欧米ではある程度生理的なものと受けとめられていますが、東アジアではにおいや衣服の黄ばみに抵抗を感じる傾向があり、悩んでいる人は多いのではないかとされています
- 皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があり、ワキガの原因になるのは主にアポクリン腺です
- アポクリン腺の汗にふくまれる脂質やたんぱく質が、皮膚の表面の細菌で分解されて、特有のにおいが出るとされています
- アポクリン腺は、わきの下のほか、耳の穴、まぶたのふち、鼻、乳輪、外陰部などの毛穴にもあります
関係するもの
- 遺伝、性ホルモン(思春期から始まる)
- わき毛の量、ストレスや緊張、スポーツの汗

プレ男汗そのものより、細菌が分解することでにおいが出るんだ。
治療:まずは手術以外の方法から
学会は、治療はまず不規則な生活や喫煙などの生活習慣を見直すところから始まるとしています。
- わき毛の処理や、市販の制汗剤も、一定の効果が出ることがあります
- 医療用のボツリヌス毒素の注射や、塩化アルミニウム溶液の外用も有効とされています(わきの汗のボツリヌストキシン注射)
- レーザーなどによる脱毛、イオン導入法(イオントフォレーシス)も、ある程度の効果が得られています(男性の医療脱毛)
- 最近では、マイクロ波でアポクリン腺を壊す治療機器の効果も報告されています
- 保険が使えない治療もふくまれるので、くわしくは担当の医師に聞きましょう
手術
- 手術がよい適応になるのは、においが強い場合です
- においの感じ方には個人差があり、本人はとても悩んでいても、においがごく軽い(ない)ことがあります。このようなときは手術はすすめられません
- 汗の量が多いことが悩みの人は「多汗症」という診断になり、治療も異なります
- 手術は、わきの下の皮膚を切って、アポクリン腺のある層を皮膚の裏側から切り取る方法がもっともよく行われています。専用の器械を使う方法や、皮膚ごと切り取って縫い縮める方法などもあります
効果と、知っておきたいこと
- 方法によるちがいはありますが、9割以上の人で強いにおいは減ります
- 逆に言えば、完全ににおいを取り去るのは難しく、個人差はありますがにおいが戻ることもあります。わきの下の全範囲で、アポクリン腺を完全に取り除くのが難しいためです
- 傷が治るまでの間に、皮膚の下に血のかたまり(血腫)や膿がたまる、その結果として皮膚の壊死が起こることがあります。予防のため、手術後はわきにガーゼを硬く当てて固定し、しばらく腕を動かしすぎないなどの制約があります
- 手術後数か月は、皮膚のひきつれや色素沈着が出ます。しだいによくなりますが、手術の傷あとは一生残ります。わき毛が減ることもあります

ワキガの治療は、生活習慣の見直し、わき毛の処理や制汗剤から始めます。手術は、においが強い場合によい適応になりますが、完全にはにおいが取れず、傷あとは残ります。医師とよく相談して決めましょう。
相談するときは
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自分では気になっていても、においがごく軽いこともあります。まず皮膚科や形成外科で、においの程度を診てもらいましょう
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美容クリニックで「その日に手術を決める」ような勧誘には注意しましょう(美容医療を受ける前の4つのチェック)

メル美まずは制汗剤とわき毛の処理から試して、気になるなら病院で診てもらうといいね。
まとめ
- ワキガは、アポクリン腺の汗の成分が細菌で分解されて出るにおい。遺伝・性ホルモンなどが関係
- 治療はまず生活習慣の見直し、わき毛の処理、制汗剤から
- ボツリヌス毒素の注射、塩化アルミニウムの外用、脱毛、イオン導入、マイクロ波などの方法も
- 手術は、においが強い場合に。9割以上で強いにおいは減るが、完全には取れず、傷あとは残る
- においがごく軽いときは、手術はすすめられない
参考文献
- 一般社団法人日本形成外科学会. 腋臭症(わきが)(一般の方へ・形成外科で扱う疾患). https://jsprs.or.jp/general/disease/sonota/wakiga/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。