幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.140

日本の妖怪猫又(ねこまた)「奥山には人を食う猫又がいる」「いや、年をとった猫がこの辺でも猫又になる」。そのうわさにおびえた法師の夜道に、ついに猫又が——『徒然草』第89段のオチは、自分の飼い犬だった

兼好法師の『徒然草』の第89段には、猫又(ねこまた)が出てきます。「奥山には人を食う猫又がいる」「山でなくても、年をとった猫が猫又になって人を取ることがある」——このうわさを聞いた連歌の法師が、夜ふけにひとりで帰る途中、足もとに寄ってきたものに首をねらわれ、小川に転げ落ちて「猫又だ、助けてくれ」と叫びます。その正体は……。佐藤春夫の現代語訳(青空文庫)で、段の流れを順に読みます。

2026年10月22日

目次
  1. プロフィール(『徒然草』第89段より)
  2. うわさ:「奥山に、人を食う猫又がいる」
  3. 夜道で、ついに「猫又」が
  4. 駆けつけた人たちが見たもの
  5. オチ:飛びついたのは、飼い犬だった
  6. この段の読みどころ
  7. まとめ

メル美猫又って、年をとった猫が化けた妖怪だよね。いつごろからある話なんだろう。

プレ男えっ、あの『徒然草』に猫又が出てくるの?

こんにちは、Dr. Taro です。 日本の妖怪、今回は猫又(ねこまた)です。兼好法師の『徒然草』第89段に、猫又のうわさと、それにおびえた法師の夜道の話があります。青空文庫で読める佐藤春夫の現代語訳(初出は1937年)で、段の流れを順に見ていきます。

プロフィール(『徒然草』第89段より)

名前 猫又(ねこまた)
すむ場所 うわさでは「奥山」。ただし「山でなくても、この辺にも」という声も
なりたち 「猫の年功を経たものが猫又に成り上がる」といわれる
こわいところ 「人を食う」「人を取る」とうわさされる
この段の正体 法師の飼い犬

うわさ:「奥山に、人を食う猫又がいる」

メル美「山の奥の話」だと思っていたら、「この辺にもいる」って言われると急にこわくなるね。

夜道で、ついに「猫又」が

駆けつけた人たちが見たもの

プレ男で、結局その猫又はどうなったの?

オチ:飛びついたのは、飼い犬だった

メル美犬はご主人に会えてうれしくて飛びついただけなのに…。でも、夜道でいきなり首のあたりに来られたら、わたしも叫ぶかも。

この段の読みどころ

『徒然草』第89段では、「年をとった猫が猫又になって人を取る」といううわさを聞いた法師が、夜道で足もとに飛びついてきたものを猫又だと思いこみます。正体は、暗やみでも主人に気づいた飼い犬でした。

まとめ


参考文献

  1. 兼好法師(佐藤春夫訳). 現代語訳 徒然草 第八十九段(底本:現代語訳 徒然草、河出文庫、河出書房新社、2004年。初出:現代語譯國文學全集 第十九卷 徒然草・方丈記、非凡閣、1937年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/002238/card61411.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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