幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.145

日本の妖怪姫路城の天守にすむ「天守夫人」と、角のある山伏・朱の盤坊、なんでも舐めとる舌長姥——泉鏡花『天守物語』(1917年)の妖怪たち。「百年以来、お天守五重までは、生あるものの参った例はありませぬ」

泉鏡花の戯曲『天守物語』(1917年)の舞台は、播州姫路・白鷺城の天守の五重。人の近づかない最上階には、天守夫人・富姫と侍女たちがくらしています。そこへ猪苗代の亀姫が、角のある山伏・朱の盤坊と、舌でなんでも舐めとる舌長姥をつれて遊びに来る——。若い鷹匠・姫川図書之助との出会い、獅子頭、そして工人・近江之丞桃六。青空文庫の本文で、登場する妖怪たちと物語を紹介します。姫路城の天守の最上階にいまある「長壁神社」の由来も。

2026年10月22日

目次
  1. 姫路城の天守にある「長壁神社」
  2. 『天守物語』の登場人物(妖怪たち)
  3. 天守の五重で、秋の日の釣り遊び
  4. 猪苗代から、妖怪のお客さま
  5. 「白い鷹」と、若い鷹匠
  6. 獅子頭の目と、工人・桃六
  7. この作品の読みどころ
  8. まとめ

メル美姫路城の天守のいちばん上に、神社があるって知ってた?

プレ男えっ、お城の中に?しかも天守の上に住んでるお姫さまの妖怪のお芝居もあるんだって?

こんにちは、Dr. Taro です。 日本の妖怪、今回は姫路城の天守が舞台の妖怪たちです。泉鏡花の戯曲『天守物語』(大正6年・1917年9月)を、青空文庫の本文で紹介します。

※作品には、生首が出てくる場面や、刀で斬り合う場面があります。この記事では、くわしい描写はさけて紹介します。

姫路城の天守にある「長壁神社」

『天守物語』の登場人物(妖怪たち)

天守夫人・富姫(とみひめ) 白鷺城の天守の五重の主。見た目は27、8歳
亀姫(かめひめ) 岩代国猪苗代(いまの福島県)の「亀の城」の姫。20歳ばかり。富姫を「お姉さま」と慕う
朱の盤坊(しゅのばんぼう) 亀姫の供頭。大山伏の姿で、頭に犀のような角が1本。会津の十文字ヶ原に住む「奥州変化の先達」と名のる
舌長姥(したながうば) 亀姫のお供の老婆。その舌で舐めると、鳥獣も人間もとろとろと消えて骨ばかりになる、と朱の盤が言う
侍女たち 桔梗・女郎花・萩・葛・撫子。富姫に仕える
姫川図書之助(ひめかわずしょのすけ) 姫路城主・武田播磨守に仕える若い鷹匠。人間
近江之丞桃六(おうみのじょうももろく) 天守の獅子頭を彫った工人

天守の五重で、秋の日の釣り遊び

猪苗代から、妖怪のお客さま

プレ男おみやげが首って…さすが妖怪のお姫さまたち、スケールがちがう。

「白い鷹」と、若い鷹匠

メル美「力で人を強いるのは播磨守なんぞの事、真の恋は心と心」って、すてきなせりふ。

獅子頭の目と、工人・桃六

『天守物語』の舞台は、播州姫路・白鷺城の天守の五重です。人間は百年来だれも上がってこない場所に、天守夫人・富姫と侍女たちがくらしていて、猪苗代から亀姫が朱の盤坊・舌長姥をつれて遊びに来ます。

この作品の読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 泉鏡花. 天守物語(底本:泉鏡花集成7、ちくま文庫、筑摩書房、1995年。底本の親本:鏡花全集 第二十六卷、岩波書店、1942年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card3065.html (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 観光庁. 地域観光資源の多言語解説文データベース「白く華麗な大天守内の見どころ 六階」(長壁神社). https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00661.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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