
プレ男うちの子、4歳になったし、そろそろ何かスポーツを習わせたほうがいいのかな?

メル美習いごともいいけど、毎日どのくらい体を動かせばいいのか、目安があるなら知りたいね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、幼児の運動の目安です。文部科学省の「幼児期運動指針」(2012年3月、幼児期運動指針策定委員会)と、スポーツ庁の「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」をもとにまとめました。
目安は「毎日、合計60分以上」
- 指針の対象の「幼児」は、3歳から6歳の小学校に入る前の子どもです
- 幼稚園・保育所などに限らず、家庭や地域での活動も含めた1日の生活全体で、さまざまな遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましいとしています
- 子どもにとって体を動かすことは遊びが中心ですが、散歩や手伝いなど、生活の中のいろいろな動きも含めて考えます
- 天気や環境に左右されるので、屋内も含めた1日の合計の時間として決められています
- 文部科学省の調査(2007〜2009年度)では、外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向があり、4割を超える幼児の外遊びの時間が1日60分未満でした。そこで「多くの幼児が実現できる時間」として60分が選ばれました
- 園がお休みの日も体を動かすことが必要なので、保護者も一緒に体を動かす時間をとることが望まれています

メル美まとめて60分じゃなくて、1日の合計でいいんだ。公園までの散歩や、お手伝いも入るんだね。
特定のスポーツより「いろいろな遊び」
指針は、次の3つを大事にするよう書いています。
- 多様な動きが経験できるよう、さまざまな遊びを取り入れる:幼児期は、特定のスポーツだけを続けるより、動きの多様性がある遊びのほうが、運動を調整する力を身につけやすいとされています。たとえばおにごっこでは、歩く・走る・くぐる・よけるといった動きを、夢中になっているうちに経験できます
- 楽しく体を動かす時間を確保する:子どもは遊びを次々に変えることが多いので、ある程度の時間があると、結果としていろいろな動きを経験します
- 発達に合った遊びをする:体に過剰な負担がかからない遊びが中心。幼児期に早く結果を求めず、小学校以降や一生スポーツを楽しむための土台を育てることが大切とされています
また、大人が一方的に「させる」のではなく、子どもが自分の興味で進んで遊ぶこと、自分たちで考え・工夫し・挑戦できることが大切とされています。
年齢ごとに経験したい動きと遊び
| 年齢のめやす | どんな時期? | 経験したい動き・遊びの例 |
|---|---|---|
| 3〜4歳ごろ | 基本的な動きがひととおりできるようになる | すべり台・ブランコ・鉄棒、マットなどで全身を使う。立つ・転がる・ぶら下がる・渡るなどの「体のバランスをとる動き」、歩く・走る・跳ぶ・登る・這う・すべるなどの「体を移動する動き」 |
| 4〜5歳ごろ | 友だちと一緒が楽しくなる。自分たちでルールを作る | なわとびやボール遊び。持つ・運ぶ・投げる・捕る・蹴る・こぐ・掘る・押す・引くなどの「用具などを操作する動き」 |
| 5〜6歳ごろ | 動きがなめらかに。全力で走る・跳ぶのが心地よくなる | ボールをつきながら走るなど、動きを組み合わせた遊び。いろいろなルールのおにごっこ |
- 子どもの発達は一様ではないので、一人ひとりの様子を見ることが大切とされています。同じ年齢でも個人差が大きいです

プレ男習いごとより、週末に公園でおにごっこをするほうが、この年ごろには合ってるのかもしれないな。

幼児期は、特定のスポーツだけを続けるより、いろいろな動きのある遊びが大切とされています。散歩やお手伝いも含めて、1日の合計で60分以上、楽しく体を動かしましょう。
小学生になると:5年生の運動時間(2025年度)
スポーツ庁が全国の小学5年生全員を対象に行った2025年度の調査(報告書の「学校用確認シート」)では、
- 1週間の総運動時間が420分以上(1日あたり60分くらい)の子は、男子47.9%・女子26.4%でした。2016年度は男子55.7%・女子32.7%で、男女とも減る傾向です
- 1週間の総運動時間が60分未満(0分を含む)の子は、男子9.8%・女子17.3%で、増える傾向が続いています
- 体力合計点は、男女とも前の年度より上がりましたが、コロナ前の水準には戻っていません
- 運動・スポーツが好きと感じている子ほど体力合計点が高く、体育の授業が楽しいと感じている子は、1週間の運動時間が長い傾向がありました

メル美5年生の女の子の6人に1人くらいが、1週間で60分も動いていないんだ…。「体を動かすのが好き」を小さいうちから育てたいね。
家族でできること
- 指針の「散歩や手伝いも含めて1日の合計」という考え方なら、公園までの散歩、買いものの荷物を持つのも体を動かす時間です
- 親子で体を動かせる場所は、平和の森公園のフィールドアスレチックや子どもと高尾山の記事もどうぞ
- 5歳未満の「体を動かす時間・画面の時間・睡眠時間」の WHO の目安は、子どものスマホ・テレビは何時間まで?の記事にまとめました(WHO は1〜4歳で1日180分以上としていて、指針の60分とは決め方がちがいます)
- 昼間に体を動かすことは、夜の眠りにもつながります。子どもの睡眠時間の目安の記事もどうぞ
まとめ
- 文部科学省の幼児期運動指針:3〜6歳は、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かす
- 園だけでなく家庭や地域も含めた1日の合計。散歩やお手伝いも含めて考える
- 特定のスポーツより、いろいろな動きのある遊びを。早く結果を求めない
- 小学5年生で1週間の運動が60分未満の子は男子9.8%・女子17.3%(2025年度)。増える傾向
参考文献
- 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会). 幼児期運動指針(平成24年3月). https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm (閲覧日:2026年10月22日)
- スポーツ庁. 令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書 小学校 学校用確認シート. https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046383_0001.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- スポーツ庁. 令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書(調査の概要). https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046317_000401.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。