幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.152

幸田露伴「観画談」病気の療養に奥州の山寺へ来た苦学生。大雨の夜、谷川があふれて連れていかれた小山の庵には、耳の聞こえない老僧と、壁いっぱいの古い絵。洋燈の光で絵の中の小舟の船頭を見つめていると、「乗らないか」と手招きされた

幸田露伴の「観画談」(本文の末尾に「大正十四年七月」)。貧しい家に生まれ、苦労して大学に入った「大噐晩成先生」は、原因のわからない病気で学業を休み、旅の途中で教えられた奥州の山奥の貧乏寺をたずねます。その夜の大雨で谷川があふれ、若い僧に連れられて闇の山道をのぼった先の庵で、彼は一幅の古い絵を見ます。青空文庫の本文で、あらすじと読みどころを紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. どんな話?
  2. 大噐晩成先生
  3. 雨の山寺
  4. 「ザアッ」という世界
  5. 夜中の避難
  6. 耳の聞こえない老僧
  7. 額と、壁いっぱいの絵
  8. その後
  9. 読みどころ
  10. まとめ

メル美「観画談」って、絵を観る話?

プレ男絵の中の人に呼ばれるんだって…。それ、ついて行っちゃだめなやつじゃない?

今回は、幸田露伴の「観画談(かんがだん)」です。青空文庫の本文(底本:岩波文庫『幻談・観画談 他三篇』、底本の親本:『露伴全集』第四巻)で読みました。本文の末尾には「大正十四年七月」とあります。語り手が「或人から」聞いた話で、人の名や土地の名は「林間の焚火の煙のように」忘れてしまった、と始まります。

どんな話?

題名 観画談
作者 幸田露伴
本文末の日付 大正十四年七月
主人公 同級生から「大噐晩成先生」とあだ名された、年長の苦学生
舞台 奥州の山奥、「南部領」とかいう僻村の、由緒はあるが今は貧乏な寺

大噐晩成先生

雨の山寺

「ザアッ」という世界

プレ男雨の音を聞いてるうちに、自分が自分じゃなくなっていく感じ、ちょっとわかるかも。

夜中の避難

耳の聞こえない老僧

額と、壁いっぱいの絵

主人公は、絵の中の船頭に「今行くよーッ」と返事をしかけたところで、すきま風に燈火がゆらぎ、船も船頭も遠ざかります。作品はそのあと、病気はすべてなおった、とだけ書いています。

その後

読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 幸田露伴. 観画談(底本:『幻談・観画談 他三篇』岩波文庫、岩波書店、1990年。底本の親本:『露伴全集』第四巻、岩波書店、1953年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000051/card1436.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  3. 愛憎の歴史と文学泉鏡花『高野聖』飛騨の山越え、蛇と山蛭の森を抜けた若い修行僧がたどりついた一軒家。美しい女に谷川で背中を流してもらったその夜、家のまわりを獣たちの気配が取りかこむ——女の手にふれた男は、みな獣に変えられていた