幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.178

岡本綺堂「猿の眼」明治のはじめ、上野広小路の夜店で、落ちぶれた士族から買った木彫りの猿の面。見つかったとき、その両眼は白い布で目かくしされていた。隅田川ぞいの離れに泊まった客の夜、柱の面の眼が青い火のように光る

岡本綺堂『青蛙堂鬼談』の一編「猿の眼」(初出『苦楽』1925年7月)。雪の三月三日、小石川の青蛙堂の怪談会で、65歳の女性が子どものころの話をします。吉原の引手茶屋をやめて今戸に移った父が残した、木彫りの猿の面。泊まり客の若い俳人が夜中に髪をかきむしられ、柱の面の眼が青く光っていた——その面は翌朝消え、4年後、思いがけない形でもどってきました。青空文庫の本文で、あらすじと読みどころを紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. どんな話?
  2. 青蛙堂の怪談会
  3. 吉原から今戸へ
  4. 夜店の猿の面
  5. 泊まり客の夜
  6. 消えた面と、辞世の句
  7. 4年後にもどってきた面
  8. 焼かれた面と、四谷の夜店
  9. 読みどころ
  10. まとめ

プレ男お面の怪談かあ。夜中に見たら、それだけでこわいよね。

メル美しかも、売りに出たとき、もう「目かくし」されてたんだって。

今回は、岡本綺堂の「猿の眼」です。怪談集『青蛙堂鬼談』の一編で、青空文庫の本文(底本:『影を踏まれた女 岡本綺堂怪談集』光文社時代小説文庫、1988年)で読みました。初出は『苦楽』1925年(大正14年)7月です。

どんな話?

題名 猿の眼
作者 岡本綺堂
収録 『青蛙堂鬼談』
初出 『苦楽』1925年(大正14年)7月
語り 青蛙堂の怪談会で4番目に話す女性。文久元年生まれ、当年65歳
舞台 明治のはじめの東京。上野広小路の夜店、今戸の隅田川ぞいの家
主な人物 語り手/父・市兵衛(俳号は羅香)/泊まり客の井田さん/もと幇間の孝平

青蛙堂の怪談会

吉原から今戸へ

夜店の猿の面

泊まり客の夜

プレ男最初は笑ってたお父さんが「不思議だな」って言うのが、いちばんこわい…。

消えた面と、辞世の句

4年後にもどってきた面

父が離れの戸をあけたとき、猿の眼はやはり青く光っていました。同じその時、母屋の母は、だれかに丸髷をつかまれて寝床から引きずりだされていたのです。

焼かれた面と、四谷の夜店

読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 青蛙堂鬼談(「猿の眼」を収録。底本:『影を踏まれた女 岡本綺堂怪談集』光文社時代小説文庫、光文社、1988年。初出:「猿の眼」『苦楽』1925年7月). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card1307.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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