幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.180

岡本綺堂「利根の渡」享保のはじめ、利根川の房川の渡し。浅黄の頭巾をかぶった座頭は、雨の日も風の日も岸に立ち、乗り降りの旅人にたずねつづけた——「もし、このなかに野村彦右衛門というお人はおいでなされぬか」

岡本綺堂『青蛙堂鬼談』の一編「利根の渡」(初出『苦楽』1925年2月)。栗橋と古河を結ぶ利根川の渡し場に、何年も毎日立ちつづける座頭がいました。渡し小屋の老船頭・平助は彼を泊めてやりますが、夜ふけに太い針を磨ぐ姿を見てしまいます。雨の夜、岸にはねた大きな鱸。病の床で座頭が語った、雪の日の出来事と「仇」の名。そしてその6年後の秋、渡し船が転覆して——。青空文庫の本文で、あらすじと読みどころを紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. どんな話?
  2. 青蛙堂の怪談会
  3. 渡し場に立つ座頭
  4. 老船頭・平助
  5. 夜ふけの針
  6. 雨の夜の鱸
  7. 病の床で語ったこと
  8. 夜明けの小屋
  9. 6年後の秋
  10. 読みどころ
  11. まとめ

※この作品には、刃物で目をつぶす場面と、自ら命を絶つ場面が出てきます。

プレ男毎日、同じ場所で、同じ人をさがしつづける…。何年も?

メル美うん。その「さがす理由」がわかったとき、ぞっとするの。

今回は、岡本綺堂の「利根の渡」です。怪談集『青蛙堂鬼談』の一編で、青空文庫の本文(底本:『影を踏まれた女 岡本綺堂怪談集』光文社時代小説文庫、1988年)で読みました。初出は『苦楽』1925年(大正14年)2月です。

どんな話?

題名 利根の渡
作者 岡本綺堂
収録 『青蛙堂鬼談』
初出 『苦楽』1925年(大正14年)2月
語り 青蛙堂の怪談会で2番目に話す男
舞台 享保のはじめ、利根川の房川(ぼうせん)の渡し。栗橋の宿と古河の町のあいだ
主な人物 座頭(30前後)/渡し小屋の老船頭・平助/野村彦右衛門という名の侍

青蛙堂の怪談会

渡し場に立つ座頭

老船頭・平助

夜ふけの針

雨の夜の鱸

プレ男暗い雨のなかで、はねる魚の眼のまん中を…。何のための稽古なんだろう。

病の床で語ったこと

夜明けの小屋

6年後の秋

座頭が亡くなってから6年。渡し船の転覆で、ほかの乗合いはみな助けられたなかで、ただひとり亡くなった侍は、野村彦右衛門でした。6年前から眼の病で、ほとんど目が見えなくなっていたといいます。

読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 青蛙堂鬼談(「利根の渡」を収録。底本:『影を踏まれた女 岡本綺堂怪談集』光文社時代小説文庫、光文社、1988年。初出:「利根の渡」『苦楽』1925年2月). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card1307.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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