幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.181

日本の妖怪団三郎狢(だんざぶろうむじな)佐渡・相川の山の岩屋に住むという、ムジナの親分。石を投げつけた男が家に帰ると、自分とそっくりの男がもう座敷で食事をしていた——井上円了が佐渡で聞き、岩屋をたずねて書き残した話

団三郎は、佐渡の相川に伝わるムジナ(貉)の親分で、二ツ岩大明神としてまつられています。井上円了は『迷信と宗教』の「佐渡の迷信」の段で、佐渡では狐や狸のかわりにムジナの怪談が多いこと、自分も相川から半里ほどの山頂の岩屋をたずねたこと、月夜に腹鼓をうつムジナに石を投げた男のもとへ、男とそっくりの姿の団三郎があらわれた話などを書きました。青空文庫の本文と、新潟県の観光情報で紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. プロフィール(井上円了『迷信と宗教』より)
  2. 佐渡は「ムジナの島」
  3. 石を投げた男と、もうひとりの「自分」
  4. なぜ佐渡にはムジナの話が多い?
  5. 岩屋のおそなえと、円了の注意
  6. いまの二ツ岩大明神
  7. この妖怪の読みどころ
  8. まとめ

プレ男団三郎って、人の名前みたいだけど妖怪なの?

メル美佐渡のムジナの親分で、神社にまつられているんだって。明治の妖怪学者が、すみかの岩屋まで行ってるよ。

日本の妖怪、今回は団三郎狢(だんざぶろうむじな)です。妖怪を研究した井上円了の『迷信と宗教』(序は大正5年)の「佐渡の迷信」の段を、青空文庫の本文で読みました。円了は本文で「二岩団三郎(にのいわだんざぶろう)」と書いています。

プロフィール(井上円了『迷信と宗教』より)

名前 二岩団三郎(円了の表記)。いまは「二ツ岩大明神」としてまつられる
正体 ムジナ(貉)の親分。円了は「貉の巨魁(きょかい)」と書く
すみか 佐渡・相川から半里(約2km)ほどの山頂の岩屋
得意わざ 月夜の腹鼓、人そっくりに化けること
まつり方 岩屋に参る人が赤飯や餅をそなえる(円了の記録)

佐渡は「ムジナの島」

石を投げた男と、もうひとりの「自分」

メル美仕返しが「ごはんを食べて帰る」だけって、ちょっとかわいい親分だね。

なぜ佐渡にはムジナの話が多い?

岩屋のおそなえと、円了の注意

いまの二ツ岩大明神

井上円了は、佐渡にはもともと狐も狸もおらず、鉱山の鞴に使う皮のためにムジナが持ちこまれてふえたので、狐の話のかわりにムジナの怪談がはやった、と書いています。その円了も、団三郎の岩屋のそなえものを食べて小便をした若者たちを「あまり乱暴」と書きとめました。

この妖怪の読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 井上円了. 迷信と宗教「第二四段 佐渡の迷信」. 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001021/card49374.html (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 新潟県フィルムコミッション「にいがたロケーションガイド」. 二ツ岩大明神. https://niigata-kankou.or.jp/location/site/detail_43724.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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