幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Haunted PlacesNo.198

「九尾の狐」が化けた石、那須の殺生石2022年3月、しめ縄の巻かれた石が真っ二つに。那須町観光協会は「慰霊祭並びに平和祈願祭」をひらいた。「殺生」の正体は、いまも噴き出す火山ガス。芭蕉は「蜂や蝶が砂の色も見えないほど重なって死んでいる」と書いた

栃木県那須町の殺生石は、九尾の狐が化身したという伝説の石で、「心霊スポット」「呪いの石」と言われることもあります。那須町によると、湯本温泉街の斜面にある史跡で、平成26年3月18日に「おくのほそ道の風景地」の一群として国の名勝に指定されました。2022年3月に石が割れているのが見つかり、那須町観光協会は慰霊祭並びに平和祈願祭をひらきました。内閣府と観光庁の資料によると、石のまわりではいまも火山ガスが出ています。伝説、芭蕉の『おくのほそ道』、火山ガスの注意と法律をまとめました。

2026年10月22日

目次
  1. どこにある、どんな石?
  2. 伝説:玉藻の前と九尾の狐
  3. 2022年3月、石が二つに割れた
  4. 「殺生」の正体は、火山ガス
  5. 見学するなら:火山ガスの注意と、マナーと法律
  6. まとめ

プレ男那須の「殺生石」が割れて、封印されてた九尾の狐が出てきた!ってニュース、見たことある!

メル美名前がこわいよね。「殺生」って、本当に生き物が死ぬ石なの?

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、栃木県那須町の殺生石(せっしょうせき)です。那須町の公式サイト、那須町観光協会の発表、内閣府の防災広報誌、観光庁の多言語解説文をもとに見ていきます(2026年10月22日に閲覧)。

どこにある、どんな石?

伝説:玉藻の前と九尾の狐

那須町の公式サイトが紹介している伝説は、こうです。

観光庁の解説文では、狐が仕えたのは鳥羽上皇(1103〜1156年)の宮廷とされ、源翁(1329〜1400年)が大きな金槌で石を三つに打ちくだき、一つは福島県に、一つは広島に飛んで、最後の一つがその場に残った、と紹介されています。中国の古い本に出てくる九尾の狐の話は、世界の幻獣「九尾の狐」でくわしく書いています。

メル美伝説の中で、石はもう一度「割れて」いたんだ。

2022年3月、石が二つに割れた

プレ男「呪いの復活」じゃなくて「吉兆になりますように」かあ。地元の人の受けとめ方、かっこいい。

「殺生」の正体は、火山ガス

殺生石のまわりでは、いまも二酸化硫黄や硫化水素をふくむ火山ガスが出ています。「近づいた生き物が死ぬ石」という伝説の背景には、この火山ガスがあると観光庁の解説文は説明しています。

見学するなら:火山ガスの注意と、マナーと法律

まとめ


参考文献

  1. 那須町. 国指定名勝「殺生石(せっしょうせき)」と那須伝説「九尾の狐」(ページ番号P-000398). https://www.town.nasu.lg.jp/0224/info-0000000398-1.html (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 一般社団法人那須町観光協会. 九尾狐 那須殺生石 慰霊祭並びに平和祈願祭について 2022年3月26日(土)開催(2022年3月23日、共同通信PRワイヤー). https://kyodonewsprwire.jp/release/202203238956 (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 内閣府(防災担当). 広報誌「ぼうさい」平成24年度「日本の火山 vol.23 那須岳 [栃木県・福島県]」. https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h24/68/volcano.html (閲覧日:2026年10月22日)
  4. 観光庁. 地域観光資源の多言語解説文データベース 殺生石の解説文(日本語文PDF). https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001556787.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
  5. 軽犯罪法(昭和23年法律第39号)第1条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000039 (閲覧日:2026年10月22日)
  6. 文化財保護法(昭和25年法律第214号)第196条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0100000214 (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. 世界の幻獣九尾の狐『山海経』では、青丘の山にすむ、赤ちゃんのような声で鳴き、人を食べる獣。でもその肉を食べると、「蠱(こ)」にあたらない。のちの『呉越春秋』では、白い九尾の狐が、洪水をおさめた禹のもとにあらわれ、「王になるしるし」とされた
  2. 心霊スポット東京いちばんの「祟り」伝説、大手町の将門塚平将門の首が飛んできた?戦後のブルドーザーの事故の話も。今はビル街の中で地元の企業が守る、東京都指定旧跡
  3. 心霊スポット「入ったら出られない」と言われる千葉・市川の「八幡の藪知らず」市役所の向かいにある小さな竹藪。江戸時代の地誌には、平将門の家来が土の人形になった話、日本武尊の陣の跡という話、そして「森の土地だけが隣の行徳の持ち分だった」という話が並んでいた