幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.106

岡本綺堂「指輪一つ」関東大震災のあと、東京へ向かう満員の汽車。家族8人の行くえがわからない本所の男・西田さんに助けられて降りた木曽の宿で、夜の風呂場に若い女のすすり泣き——そこに落ちていた、裏に「みつ」と彫られた指輪

岡本綺堂の怪談「指輪一つ」(初出は1925年8月の「講談倶樂部」)。大正12年の震災のとき飛騨の高山にいた大学生のK君は、9月17日、東京へ向かう満員の汽車で、本所の絞染屋・西田さんと知りあいます。西田さんは、妻と娘ふたり、職人や女中あわせて8人の行くえがわからないまま、さっぱりした顔で話していました。気分が悪くなったK君を、西田さんは木曽の奈良井の宿まで連れて降りてくれます。その夜、K君が風呂場へ行くと、戸のなかに若い女の影、そしてすすり泣く声。なかには誰もいませんでしたが、入口の足もとにダイヤ入りの金の指輪が落ちていました。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 飛騨で聞いた震災
  2. 満員の汽車で
  3. 木曽の宿へ
  4. 夜の風呂場
  5. 裏に彫られた「みつ」
  6. 「娘のたましいが私たちをここへ呼んだのかも知れません」
  7. 指輪一つ
  8. まとめ

※この作品は、関東大震災で家族を失った人をえがいた物語です。

プレ男関東大震災のあとが舞台の怪談なんだ…。

メル美こわい話というより、家族を思う気持ちの話なの。読んでみよう。

今回は、岡本綺堂の怪談「指輪一つ」(ゆびわひとつ)です。青空文庫の本文で読みました。初出は1925年(大正14年)8月の「講談倶樂部」です。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

飛騨で聞いた震災

満員の汽車で

木曽の宿へ

プレ男自分の家族のことで大変なのに、知らない学生を助けてくれたんだ。

夜の風呂場

裏に彫られた「みつ」

「娘のたましいが私たちをここへ呼んだのかも知れません」

メル美風呂場の泣き声は、お父さんに見つけてほしかったのかな…。

指輪一つ

岡本綺堂の「指輪一つ」で、木曽の宿の風呂場に落ちていた指輪は、裏に「みつ」と彫られた、西田さんの総領娘のものでした。西田さんの手に戻ってきたのは、その指輪一つだけだったと物語は結ばれます。

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 指輪一つ. 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card43547.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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