
メル美世界では、安全な中絶を受けられない人がたくさんいるって聞いたの。

プレ男「安全でない中絶」って、どういうことなんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、世界の人工妊娠中絶の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Abortion」(2025年12月8日)をもとにまとめました。日本の法律や方法については、人工妊娠中絶を見てください。
毎年約7,300万件
WHOによると、
- 世界では毎年約7,300万件の人工妊娠中絶が行われています
- 予定外の妊娠の61%(10件に6件)、すべての妊娠の29%(10件に3件)が中絶で終わっています
- WHOは2020年、中絶のケアを、欠かせない医療サービスの1つに入れています
正しい方法なら安全な医療
WHOによると、
- 妊娠の時期に合った、WHOがすすめる方法で、必要な技術をもつ人が行えば、中絶は安全な医療です
- 薬による方法と、手術による方法があります
- 安全な中絶で亡くなることは10万件に1件未満とごくまれですが、安全でない中絶の多い地域では、10万件あたり200件をこえる死亡があります
世界の約45%は安全でない中絶
WHOによると、
- 2010〜2014年の推計では、中絶の45%が安全でない方法で行われていました
- 安全でない中絶の半分以上はアジアで起こり、中南米やアフリカでは中絶の約4分の3が安全でない方法でした
- 2009〜2020年の調査では、妊産婦の死亡の8%が中絶に関係していました
- 安全でない中絶は、組織が残る、大量の出血、感染、子宮に穴があく、腟や内臓が傷つくなどを起こします
- 安全な中絶を受けにくいこと、偏見(スティグマ)、費用や移動の負担などが、安全でない中絶につながるとしています

中絶は、正しい方法で、必要な技術をもつ人が行えば安全な医療です。日本では、法律で決められた医師のもとで受けてください。予定外の妊娠を防ぐには、避妊と、必要なときの緊急避妊も知っておきましょう。

プレ男安全に受けられるかどうかで、命にかかわるほどちがうんだね。
日本では
日本では、人工妊娠中絶は母体保護法にもとづき、指定医師だけが行えます。くわしくは人工妊娠中絶を見てください。予定外の妊娠を防ぐ方法は、アフターピル(緊急避妊薬)とは?や世界の避妊(WHO、2025年)を見てください。
まとめ
- 世界では毎年約7,300万件の中絶。予定外の妊娠の61%
- 正しい方法で、技術をもつ人が行えば安全な医療
- 世界の約45%は安全でない中絶。出血・感染・子宮の損傷など
- 妊産婦の死亡の8%が中絶に関係
- 日本では母体保護法の指定医師のもとで
参考文献
- World Health Organization. Abortion(Fact sheet, 8 December 2025). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/abortion (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。