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Contraception

アフターピル(緊急避妊薬)とは?

飲める時間・効果と2種類の違い、飲んだあとに気をつけること

2026年9月26日

コンドームが破れた、避妊できなかった——そんなときに妊娠を防ぐのがアフターピル(緊急避妊薬)です。飲める時間と効果、レボノルゲストレルとウリプリスタールの違い、薬局での購入、飲んだあとの注意と性感染症の検査までまとめました。

目次
  1. アフターピルってどんな薬?
  2. 飲める時間
  3. 2種類の違い
  4. 薬局でも買えるようになった(レボノルゲストレル)
  5. 飲んだあとに気をつけること
  6. 銅付加IUDという方法も
  7. 性感染症の検査も忘れずに
  8. まとめ

メル美避妊に失敗しちゃったかもしれない…。アフターピルって、いつまでに飲めばいいの?

こんにちは、Dr. Taro です。 「コンドームが破れた」「外れていた」「避妊しなかった」——そんなときに、妊娠を防ぐための薬がアフターピル(緊急避妊薬)です。焦ってしまう場面ですが、できるだけ早く飲むことがいちばん大切です。

アフターピルってどんな薬?

アフターピルは、避妊できなかったセックスのあとに飲んで、妊娠を防ぐための薬です。

飲める時間

セックスのあと、飲める時間:レボノルゲストレルは72時間(3日)以内、ウリプリスタールは120時間(5日)以内。どちらも、早く飲むほど効果が高い

アフターピルには、主に次の2種類があります。

どちらも、時間がたつほど効果が下がるので、できるだけ早く飲みましょう。

2種類の違い

レボノルゲストレル ウリプリスタール
日本では 承認(薬局でも買える) 未承認
飲める時間 72時間以内 120時間以内
効果 ― やや高い
排卵が近いとき 効きにくい 効くことがある
飲んだあとのピル すぐに始められる 5日待つ

※「未承認」の薬は、日本では国の承認を受けておらず、医療機関が海外から取り寄せた薬になります。
※アフターピルは、どちらも自費になります(保険は使えません)。

効果の違い

2つを比べた試験をまとめた分析では、セックスのあと72時間以内に飲んだ場合に、妊娠した人の割合は次のとおりでした。

ウリプリスタールのほうが、妊娠する人が少ないという結果でした。

排卵が近いときの違い

英国のガイドラインでは、排卵が近い可能性があるときは、ウリプリスタールが適していることがあるとしています。

体重による違い

どちらのアフターピルも、体重が重い人では効果が下がる可能性があるとされています。英国のガイドラインでは、とくにレボノルゲストレルは、体重70kg超などで効果が下がる可能性があるとしています。

どちらが合うかは、セックスからの時間、生理の周期、体重などによって違います。

このサイトでは、次のように考えています。

医師と相談して選びましょう。

薬局でも買えるようになった(レボノルゲストレル)

2026年2月から、レボノルゲストレルのアフターピルが、薬局でも処方せんなしで買えるようになりました。

避妊に失敗しても、自分を責めなくて大丈夫。大切なのは、できるだけ早く飲むことです。

飲んだあとに気をつけること

吐いてしまったら

英国のガイドラインでは、飲んでから3時間以内に吐いた場合は、もう一度飲む必要があるとしています。医師や薬剤師に相談しましょう。

そのあとのセックスは守れない

アフターピルは、飲む前のセックスに対する薬です。

これからの避妊

何度もアフターピルが必要になる場合は、ふだんから低用量ピルやミニピルなどの避妊法を使うことも考えてみましょう。「外に出す(外出し)」は避妊法としてはあてになりません(外出しは避妊じゃない)。

生理がこないときは、妊娠検査を

授乳中の人

日本のレボノルゲストレルの添付文書では、飲んだあと24時間は授乳を避けることとされています。授乳中の人は、医師や薬剤師に相談しましょう。

飲んでいる薬がある人

てんかんの薬や、一部のHIVの薬、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品などで、効果が弱まるおそれがあります。飲んでいる薬がある人は、必ず伝えましょう。

銅付加IUDという方法も

英国のガイドラインでは、銅付加IUD(子宮の中に入れる避妊具)を、セックスのあと5日以内に入れる方法が、いちばん効果の高い緊急避妊とされています。くわしくは、医師に相談してください。

性感染症の検査も忘れずに

避妊できなかったセックスでは、妊娠だけでなく、性感染症の心配もあります。アフターピルは、性感染症は防げません。

性暴力の被害にあったときは、性暴力の被害にあったらの記事も見てください。全国共通の「#8891」で、最寄りのワンストップ支援センターにつながります。

まとめ


参考文献

  1. Faculty of Sexual & Reproductive Healthcare(英国). FSRH Clinical Guideline: Emergency Contraception(2017年3月、2026年4月改訂). https://www.cosrh.org/Common/Uploaded%20files/documents/fsrh-guideline-emergency-contraception03dec2020-amendedjuly2023-11jul.pdf (閲覧日:2026年9月26日)
  2. Glasier AF, et al. Ulipristal acetate versus levonorgestrel for emergency contraception: a randomised non-inferiority trial and meta-analysis. Lancet. 2010;375:555-562. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(10)60101-8 (閲覧日:2026年9月26日)
  3. レボノルゲストレル錠1.5mg 添付文書(KEGG MEDICUS). https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00072211 (閲覧日:2026年9月26日)
  4. 厚生労働省. 緊急避妊薬の調剤・販売について. https://www.mhlw.go.jp/stf/kinnkyuuhininnyaku.html (閲覧日:2026年9月26日)
  5. 厚生労働省 医薬局 医薬品審査管理課. 緊急避妊薬のスイッチOTC化について(審査等)(2025年8月). https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001552335.pdf (閲覧日:2026年9月26日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。