
プレ男コンドームがなくても、最後に外に出せば大丈夫なんでしょ?友だちもみんなそう言ってるよ。

メル美それ、本当に大丈夫なのかな…。妊娠するのは私のほうだし、ちゃんと知りたい。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、外出し(膣外射精)と「安全日」の話です。どちらも「避妊しているつもり」になりやすい方法です。
外出しでは、1年で14〜27%が妊娠
米国の研究機関グットマッハー研究所のまとめ(2020年)による、1年間に妊娠した女性の割合です。「ふだんの使い方」は、うっかりや、まちがった使い方もふくめた、現実に近い数字です。
| 方法 | ふだんの使い方 | 完ぺきに使った場合 |
|---|---|---|
| 避妊なし | 85% | 85% |
| 外出し(膣外射精) | 14〜27% | 4〜20% |
| 妊娠しにくい時期を避ける方法(いわゆる「安全日」) | 2〜34% | 1%未満〜5% |
| コンドーム(男性用) | 13% | 2% |
| ピル | 7% | 1%未満 |
- 外出しは、「ふだんの使い方」では、コンドームよりも妊娠しやすいことがわかります
- 米国CDCの表では、IUS(ホルモンを出す子宮内システム)は0.1〜0.4%、銅付加IUDは0.8%、インプラントは0.1%と、はるかに低くなっています

プレ男1年で最大4人に1人くらい…。ぜんぜん「大丈夫」じゃないんだ。
なぜ、外出しでも妊娠する?
- 2011年のイギリスの研究では、27人の男性の、射精の前に出る液(先走り液)を調べたところ、11人(41%)に精子がふくまれ、そのうち10人(37%)では、動いている精子が見つかりました
- 精子が見つかる人は、何度調べても見つかり、見つからない人はいつも見つからなかったため、自分がどちらかは、ふつうはわかりません
- 研究チームは、性器がふれる最初の瞬間から、コンドームを使うべきだとしています
- さらに、射精のタイミングをコントロールしきれないこともあります
「安全日」もあてにならない
- 生理の周期や体温から「妊娠しにくい日」を予測する方法は、うまく使えば効果がありますが、ふだんの使い方では2〜34%と、幅がとても大きい方法です
- 生理の周期は、ストレスや体調で変わることもあります。「安全日だから大丈夫」と思いこむのは危険です(生理周期と妊娠のしくみ)
性感染症は、まったく防げない
- 外出しも「安全日」も、性感染症を防ぐ効果はありません。クラミジア、淋菌、梅毒、HIVなどは、射精しなくても、性器や粘膜がふれるだけでうつることがあります
- 妊娠と性感染症の両方を防ぐなら、最初から最後までコンドーム。さらに確実に避妊するなら、ピルやIUDなどとの組み合わせがすすめられます(コンドームの正しい使い方)

メル美避妊は、2人で決めることだよね。
「しまった」と思ったら:緊急避妊
- 外出しだけだった、コンドームが破れた、などのときは、緊急避妊薬という方法があります
- 緊急避妊薬は、薬の種類によって、セックスのあと72時間(3日)以内または120時間(5日)以内に飲みます。どちらも早く飲むほど効果が高いので、迷ったらすぐ相談を。くわしくは緊急避妊の記事を見てください
- 性感染症が心配なときは、あわせて検査も

外出しでは、1年で14〜27%が妊娠します。射精前の液にも精子がいることがあるので、最初からコンドームを使いましょう。
まとめ
- 外出し(膣外射精)は、ふだんの使い方で1年に14〜27%が妊娠する。コンドーム(13%)より妊娠しやすい
- 射精前の液に精子がいる男性は41%(ある研究)。自分がどちらかはわからない
- 「安全日」も2〜34%と幅が大きい
- 外出しも安全日も、性感染症はまったく防げない
- 失敗したと思ったら、緊急避妊は早いほど効果が高い
参考文献
- Guttmacher Institute. Contraceptive Effectiveness in the United States(Fact Sheet, 2020年4月). https://www.guttmacher.org/fact-sheet/contraceptive-effectiveness-united-states (閲覧日:2026年9月29日)
- Centers for Disease Control and Prevention. Contraception and Birth Control Methods. https://www.cdc.gov/contraception/about/index.html (閲覧日:2026年9月29日)
- Killick SR, Leary C, Trussell J, Guthrie KA. Sperm content of pre-ejaculatory fluid. Hum Fertil (Camb). 2011. https://doi.org/10.3109/14647273.2010.520798 (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。