
メル美家族に乳がんの人はいないから、わたしは大丈夫かなって思ってたの。

プレ男乳がんって、男性もなることがあるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、世界の乳がんの話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Breast cancer」(2026年7月3日)をもとにまとめました。日本の乳がん検診は、乳がんは女性でいちばん多いがんを見てください。
2024年、約240万人が診断
WHOによると、
- 2024年、世界で約240万人の女性が乳がんと診断され、約69万4,000人が亡くなりました
- 186か国中164か国で、女性にいちばん多いがんでした
- 思春期以降のどの年齢でも起こりますが、年齢が上がるほど多くなります
- 人間開発指数がとても高い国では、女性の12人に1人が一生のうちに乳がんと診断されます
リスク
WHOによると、
- いちばん大きなリスクは女性であることで、乳がんの約99%は女性、0.5〜1%は男性です
- 年齢、肥満、お酒の飲みすぎ、家族歴、放射線をあびた経験、初経や初めての妊娠の年齢、たばこ、閉経後のホルモン療法などがリスクを上げます
- ただし、乳がんの約80%は、女性であることと年齢(40歳以上)のほかに、変えられるリスクがない人に起こります
- 乳がんと診断された女性の多くは、家族に乳がんの人がいません。家族歴がないからといって、リスクが低いとはかぎらないとしています
- BRCA1、BRCA2、PALB2などの遺伝子の変化があると、リスクが大きく上がります

乳がんの多くは、家族に乳がんの人がいない女性に起こります。胸のしこりの多くはがんではありませんが、痛くないしこりでも受診してください。
症状
WHOによると、
- 胸のしこりやかたさ(痛くないことが多い)
- 胸の大きさ・形・見た目の変化
- 皮膚のくぼみ、赤みなどの変化
- 乳首や乳輪の見た目の変化
- 乳首からの異常な分泌物や血
しこりの多くはがんではありませんが、痛くなくても受診するようすすめています。小さく、リンパ節に広がる前に見つかれば、治療がうまくいきやすくなります。

プレ男痛くないから大丈夫、じゃないんだね。それに、男性もまれに乳がんになるんだ。
早く見つける
WHOによると、早く見つけるには2つの面があります。
- 早期診断:症状を知っておき、変化に気づいたら受診すること
- 検診:症状のない人にマンモグラフィを行うこと(ふつう50〜69歳の女性が対象)
5年生存率は、国の所得で大きくちがう
WHOが2026年7月に初めて出した世界の推計によると、
- 2017〜2021年に乳がんと診断された女性の5年生存率(中央値)は、世界で77.8%でした
- 地域では、アフリカ地域の39.1%から、アメリカ地域の88.5%、欧州地域の84.0%まで大きなひらきがありました
- 国の所得別では、低所得国41.9%、高所得国87.3%でした
- 診断されたときの進み具合(ステージ)が、長く生きられるかどうかの大切な要因でした。WHOは、浸潤がんの60%をステージⅠ・Ⅱで見つけること、受診から60日以内に診断すること、必要な治療を80%以上の人が最後まで受けることを目標にしています
胸のしこりは胸(乳房)のしこり、遺伝の乳がんは遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)を見てください。
(更新)厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、市町村の乳がん検診の対象は40歳以上の女性(特に受診をすすめるのは40〜69歳)で、原則として2年に1回、問診と乳房エックス線検査(マンモグラフィ)で行うとされています。
まとめ
- 2024年、世界で約240万人が診断、約69万4,000人が死亡
- 約99%は女性、男性も0.5〜1%
- 約80%は、女性であることと年齢のほかにリスクがない人に
- 家族歴がなくても安心はできない
- 5年生存率は世界で77.8%。早い段階で見つけることが大切
- 痛くないしこりでも、変化に気づいたら受診を
参考文献
- World Health Organization. Breast cancer(Fact sheet, 3 July 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/breast-cancer (閲覧日:2026年10月12日)
- World Health Organization. First global breast cancer survival estimates show wide regional and income disparities(News release, 8 July 2026). https://www.who.int/news/item/08-07-2026-first-global-breast-cancer-survival-estimates-show-wide-regional-and-income-disparities (閲覧日:2026年10月12日)
- 厚生労働省. がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001471911.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。