
メル美お風呂で胸をさわったら、小さなしこりみたいなものがあって……。乳がんだったらどうしよう。

プレ男しこりって、全部がんなの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、胸(乳房)のしこりの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。多くのしこりは害のないものですが、自分で判断せず、必ず受診しましょう。
しこりの多くは、害のないもの
NHSによると、
- 乳房のしこりの原因はいろいろありますが、多くは害のないものです
- よくあるのは、
- 線維腺腫:がんではない、組織のかたまり
- 乳房ののう胞:液がたまったもの
- ただ、ときに乳がんのような重い病気のサインのこともあります
- しこりの原因を自分で判断しようとしないで、必ず受診しましょう

プレ男多くは害のないものなんだね。でも、自分で決めつけずに診てもらうのが大事なんだ。
受診したいサイン
NHSは、次のようなことに気づいたら受診するようすすめています。
- 乳房やわきの下のしこり
- そのほかのいつもとちがう乳房の変化
- 乳首が内側にへこむ
- 皮膚にくぼみができる
- 血の混じった乳頭分泌(乳頭から分泌物が出る)
乳がんのサインであっても、早く見つかるほど治療しやすくなります。
(更新)厚生労働省の女性の健康推進サイト「ヘルスケアラボ」の「乳腺症、乳房痛」(2025年2月3日更新)では、「しこりが良性か悪性かをご自身で判断するのは危険です。乳房にしこりを感じたら、必ず乳腺外科や認定医のいる産婦人科で検査を受けましょう」としています。「認定医」がどの学会の認定かは、このページには書かれていません。

胸のしこりの多くは害のないものですが、自分では見分けられません。しこりや乳首・皮膚の変化に気づいたら、こわがらずに受診を。検査で多くは、がんではないとわかります。
病院でする検査
NHSによると、
- 医師が乳房を見て、さわって診察します
- 原因がはっきりしないときは、乳房の専門の外来で、さらに検査をします
- 乳房の診察
- マンモグラフィ(乳房のレントゲン)や超音波検査
- 生検(しこりに針を刺して細胞を採って調べる)
- 検査は同じ日にまとめて行うことが多く、結果はふつうその日にわかります。生検の結果は1週間ほどかかることがあります
- これらの検査で、多くの場合、しこりはがんではないとわかります
- 治療は原因によりますが、多くは害がなく、治療しなくても自然に消えることもあります
ふだんから自分の乳房を知っておく
- ふだんから自分の乳房の状態を知っておくと、変化に気づきやすくなります
- 40歳からは、2年に1度の乳がん検診も受けましょう(乳がん検診)
- 生理の前に胸が張る・痛むのは、よくあることです(胸が痛い・張る)
パートナー・家族にできること
- 「しこりがある気がする」と言われたら、一緒に受診を後押しする
- 不安な気持ちを否定せずに聞く
妊娠中・授乳中にしこりに気づいたときのことは、妊娠中・授乳中に胸のしこりに気づいたらにまとめています。「乳腺症」と言われたときのことは、「乳腺症」と言われたらを見てください。世界の乳がんの数字は、世界の乳がん(WHO、2026年)にまとめています。
日本で乳がん検診を受けている人の割合は、子宮頸がん検診・乳がん検診を受けている人は?(2025年)を見てください。
検診で「高濃度乳房」と言われたときは、「高濃度乳房」と言われたらを見てください。
まとめ
- 乳房のしこりの多くは害のないもの(線維腺腫、のう胞など)。でも、乳がんのこともある
- 自分で判断せず、しこりを見つけたら受診
- 乳首のへこみ、皮膚のくぼみ、血の混じった分泌物も受診のサイン
- 検査は診察、マンモグラフィ・超音波、必要なら生検。多くはがんではないとわかる
- 40歳からは2年に1度の乳がん検診も
参考文献
- NHS. Breast lumps(Page last reviewed: 28 June 2023). https://www.nhs.uk/symptoms/breast-lump/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ. 乳腺症、乳房痛(最終更新日:2025年2月3日). https://w-health.jp/woman_trouble/mastopathy/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。