
メル美お母さんが乳がん検診で「高濃度乳房です」って書かれた紙をもらって、不安になってるの。

プレ男病気ってこと?何をすればいいんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、高濃度乳房の話です。厚生労働省の「第47回がん検診のあり方に関する検討会」(2026年7月16日)の資料1「高濃度乳房含む乳房構成の通知について」と、参考資料3「住民向けの乳房構成に関する情報提供資材(案)」をもとにまとめました。
乳房構成とは
住民向けの資材(案)によると、
- 乳房は、母乳をつくる乳腺と、それを包む脂肪からできています
- 乳腺と脂肪のバランスで、脂肪が多い順に「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「極めて高濃度」の4つのタイプに分けられ、このうち不均一高濃度と極めて高濃度を「高濃度乳房」とよびます
- マンモグラフィでは乳腺は白く、脂肪は黒く写るため、高濃度乳房は白く見える部分が多くなります
「病気」ではない
- 高濃度乳房は体質のひとつで、多くの女性に見られる乳房のタイプです。病気ではありません
- 年齢、出産・授乳の経験、生活習慣、体重の増減などで変わるため、同じ人でも検診のたびに判定が変わることはめずらしくありません
- 日本人の報告では、高濃度乳房の人は40代で約7割、50代で約5割、60代で約4割です

高濃度乳房は病気ではなく、乳房のタイプのひとつです。40代の約7割が高濃度乳房です。
知っておきたいこと
資材(案)によると、
- 乳がんのしこりもマンモグラフィで白く写るため、高濃度乳房では白い乳腺のかげにがんがかくれて、マンモグラフィでがんが見つかりにくい傾向があります
- 乳房の濃度が高い人ほど、乳がんになる可能性が高いことが報告されています
- 乳房の超音波検査(エコー)を足すと、がんを見つける力(感度)は約7割から約9割に上がると報告されています。ただし、エコーを足すことで乳がんで亡くなる人を確実にへらせるかどうかは、今も研究中です
ふだんからできること
資材(案)は、
- 生活習慣を見直す(たばこ、お酒、肥満は乳がんのリスクを高めます)
- ブレスト・アウェアネス:ふだんから自分の乳房を意識し、「いつもとちがう変化」がないか確かめる。しこりやひきつれ、乳頭からの赤みがかった分泌物などがあれば、必ず医療機関を受診する
- 40歳を過ぎたら、乳房のタイプにかかわらず、定期的なマンモグラフィの検診を受ける
をすすめています。

プレ男病気じゃないってわかると安心だね。それでも検診は続けて、いつもとちがう変化があれば受診なんだね。
国の取り組み
検討会の資料によると、2026年3月の調査で、乳がん検診で乳房構成を本人に知らせている自治体は約2割にとどまり、知らせている自治体のうち、高濃度乳房についての説明資料をわたしているのは約4割でした。説明がないと受診者を不安にさせるおそれがあるとして、国は学会と連携して、自治体が通知するときに使える説明資材やQ&Aを作り、自治体に知らせることにしています。
乳がん検診は乳がんは女性でいちばん多いがん、乳房のしこりは胸(乳房)のしこりを見てください。
市区町村の乳がん検診でエコーなどを行っている自治体の数は、市区町村の乳がん・子宮頸がん検診、国の指針にない方法もを見てください。
まとめ
- 高濃度乳房は病気ではなく、乳房のタイプのひとつ。40代の約7割
- マンモグラフィでがんが見つかりにくい傾向があり、乳がんになる可能性も高いと報告
- エコーを足すと見つける力は上がるが、死亡をへらせるかは研究中
- 40歳を過ぎたら定期的なマンモグラフィと、ブレスト・アウェアネスを
参考文献
- 厚生労働省 健康・生活衛生局 がん・疾病対策課. 高濃度乳房含む乳房構成の通知について(第47回がん検診のあり方に関する検討会 資料1、2026年7月16日). https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001724370.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 厚生労働省. 住民向けの乳房構成に関する情報提供資材(案)(第47回がん検診のあり方に関する検討会 参考資料3、2026年7月16日). https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001724380.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。