
メル美引っ越したら、乳がん検診にエコーがついていたり、ついていなかったりしたの。どうしてちがうのかな。

プレ男国で決まった方法があるんじゃないの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、市区町村の女性のがん検診の方法の話です。厚生労働省の「第47回がん検診のあり方に関する検討会」(2026年7月16日)の参考資料7「令和7年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査 全国集計」(国立がん研究センターが集計、2024年度の検診事業が対象)と、国の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」をもとにまとめました。
国の指針で決まっている方法
国の指針では、市区町村のがん検診の方法を次のように決めています。
- 乳がん検診:40歳以上、問診(質問)とマンモグラフィ。視診・触診(視触診)は推奨しない(行う場合はマンモグラフィといっしょに)
- 子宮頸がん検診:20歳以上、問診・視診・子宮頸部の細胞診・内診。体制が整った自治体では、30歳以上に5年に1回のHPV検査単独法も
実際に行われている方法(2024年度)
乳がん検診(1,734市区町村)
| 方法 | 行った市区町村 |
|---|---|
| 問診(質問) | 1,730(99.8%) |
| マンモグラフィ | 1,728(99.7%) |
| 視触診(指針では推奨しない) | 301(17.4%) |
| 超音波検査(エコー) | 721(41.6%) |
子宮頸がん検診(1,734市区町村)
| 方法 | 行った市区町村 |
|---|---|
| 細胞診単独法 | 1,694(97.7%) |
| HPV検査単独法 | 16(0.9%) |
| 細胞診とHPV検査の併用 | 218(12.6%) |
(対象者の全員か一部に行った市区町村の数です)

国の指針では、乳がん検診は問診とマンモグラフィで、視触診は推奨されていません。それでも2024年度には301の市区町村で視触診が行われていました。
指針にないがん検診も
指針で定める5つのがん(胃・肺・大腸・乳・子宮頸)以外の検診を行った市区町村は、
- 子宮体がんの検診(子宮体部の細胞診):154(8.9%)
- 卵巣がんの検診(エコー):71(4.1%)
- 前立腺がんの検診(PSA検査):1,366(78.6%)
などでした。卵巣がんには、国の指針で定められたがん検診はありません(卵巣がん・卵管がん・腹膜がん)。

プレ男住んでいるところで、検診の中身がちがうんだね。症状があるときは、検診を待たずに受診なんだよね。
不利益の説明
がん検診には、がんを見落とす(偽陰性)、がんでないのに精密検査が必要になる(偽陽性)などの不利益もあります。調査では、こうした不利益を受診者全員に説明した市区町村は81.4%、説明していない(ポスターや口頭だけをふくむ)のは16.4%でした。
乳がん検診は乳がんは女性でいちばん多いがん、高濃度乳房は「高濃度乳房」と言われたら、子宮頸がん検診は子宮頸がん検診は20歳からを見てください。
職場の健康保険が行う検診の方法は、職場の健診の子宮頸がん・乳がん検診は、方法がいろいろを見てください。
まとめ
- 国の指針:乳がんは問診+マンモグラフィ(視触診は推奨しない)、子宮頸がんは細胞診(または30歳以上で5年に1回のHPV単独法)
- 2024年度、乳がん検診で視触診301、エコー721の市区町村
- 子宮頸がん検診で細胞診とHPVの併用218
- 指針にない子宮体がん検診154、卵巣がん検診71
- 不利益を全員に説明した市区町村は81.4%
参考文献
- 国立がん研究センター(集計). 令和7年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査 全国集計(第47回がん検診のあり方に関する検討会 参考資料7、2026年7月16日). https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001724384.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 厚生労働省. がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(第47回がん検診のあり方に関する検討会 参考資料5). https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001724382.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。