
メル美妊娠中って胸が張るし大きくなるから、しこりがあっても「妊娠のせいかな」って思っちゃいそう。

プレ男妊娠中に検査とか治療とかって、できるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中・授乳中に胸のしこりに気づいたときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No111 合併症妊娠」の「乳癌合併妊娠」(医師向け、日本乳癌学会のガイドラインなどをもとにした解説)をもとにまとめました。
妊娠中の乳がんは見つけにくい
研修ノートによると、
- 妊娠中の乳がんは比較的まれですが、出産年齢の上昇や乳がんの増加で、日本でも増える傾向にあります
- 妊娠と乳がんが重なる割合は0.2〜3.8%とされています(妊娠中と出産後1年までをふくめることが多い)
- 妊娠中は、ホルモンの影響で乳腺が発達して密になるため、見たりさわったりしてしこりを見つけるのがむずかしくなり、発見が遅れることがあります
胸のしこり全般については、胸(乳房)のしこりを見てください。

妊娠中・授乳中に胸のしこりに気づいたら、「妊娠のせい」と決めつけずに、妊婦健診で伝えてください。できるだけ早く乳腺の専門医の診察を受けることが大切です。
検査は妊娠中でもできる
研修ノートによると、
- 乳腺が密な状態では、マンモグラフィでの発見率が下がるといわれています。マンモグラフィの赤ちゃんへの被ばくの影響はほとんどないといわれていますが、超音波検査がよく使われているようです
- 細胞や組織を針でとる検査は、赤ちゃんへの影響がなく、妊娠のどの時期でも安全に行えるとされています
- 妊婦健診で胸のしこりに気づいたときは、すみやかに乳腺外科に相談すべきとされています

プレ男針の検査は赤ちゃんに影響がないんだね。妊娠中だからって、検査をためらわなくていいんだ。
見通しと治療
研修ノートによると、
- 早く見つかれば、見通しはけっして悪くないとされています。ガイドラインでは、妊娠中の乳がんが見通しが悪いとは結論づけられないとする一方、授乳期の乳がんは見通しが悪いことがほぼ確実とされています
- 妊娠中の手術も、妊娠していない人と同じように行われています
- 抗がん剤の治療は、妊娠14週未満では行うべきでないとされ、妊娠中期以降は、必要と判断されれば検討してもよいとされています。ホルモンの治療は、妊娠中は避けるべきとされています
- どの治療をいつ行うかは、妊娠の時期や乳がんの状態によって、産科と乳腺外科の医師が一緒に考えます
将来の妊娠のことは、がん治療の前に知っておきたい「妊孕性温存」も見てください。乳がん検診については乳がんは女性でいちばん多いがんを見てください。
まとめ
- 妊娠と乳がんが重なる割合は0.2〜3.8%。増える傾向
- 妊娠中は乳腺が発達して、しこりが見つけにくい
- しこりに気づいたら、妊婦健診で伝え、早めに乳腺の専門医へ
- 針の検査は赤ちゃんに影響なし。どの時期でも安全
- 早く見つかれば見通しは悪くなく、妊娠中でも手術ができる
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No111 合併症妊娠「(3)乳癌合併妊娠」. https://www.jaog.or.jp/notes/note20015/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。