
メル美妊娠もしていないのに、乳首から少し白い液が出てきてびっくり……。病気なのかな。

プレ男男でも出ることってあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、乳頭からの分泌物(乳頭分泌)の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。多くは心配のないものですが、一度は確かめておきたい症状です。
乳頭分泌とは
NHSによると、
- 乳首から、自然に、またはしぼったときに液が出ることです
- 色は、透明、白、黄色、緑、血の混じったものなどいろいろです
- 妊娠中や授乳中に多いですが、誰にでも起こります
原因
NHSは、よくある原因として次のものをあげています。
- 妊娠や授乳で乳首からもれる
- 年齢による、がんではない乳房の変化(乳管拡張症)
- 乳管がつまる、広がる
- 乳房の小さな良性のできもの(乳管内乳頭腫)
- 乳房の感染(乳腺炎)(乳腺炎)
- 薬の副作用(ピルなどを含む)(低用量ピル)
ただし、乳頭分泌はときに乳がんのサインのこともあります。また、乳房ののう胞などの病気のサインのこともあります。
(更新)日本産婦人科医会の研修ノート(No.116)の「高プロラクチン血症に対するドパミン作動薬治療後のフォローアップは?」では、高プロラクチン血症の原因として、下垂体の腫瘍(プロラクチノーマ)と、薬によるものや視床下部・下垂体の働きの異常などの機能性のものをあげ、ドパミン作動薬(主にカベルゴリン)で治療するとしています。治療後も、乳汁の分泌や生理の異常などの症状が出たら、そのたびに受診して血液のプロラクチンを測るとされています。

プレ男ピルの副作用で出ることもあるんだ。でも、乳がんのことがあるなら、一度は診てもらったほうがいいね。

乳首からの分泌は、多くは心配のないものです。でも、乳がんのサインのこともあるので、片方からでも一度は受診を。早く見つかるほど治療しやすくなります。
受診しましょう
- NHSは、どちらか片方からでも乳頭分泌があれば受診するようすすめています
- 乳がんのサインだった場合、早く見つかるほど治療しやすくなります
病院でする検査
NHSによると、
- 医師が乳房や胸を診察します
- 必要に応じて、マンモグラフィ(乳房のレントゲン)や超音波検査、針で細胞を少し採る検査(生検)などを行います
- 検査は同じ日にまとめて行うことが多く、その日にわかる結果もあれば、生検のように数週間かかるものもあります
乳がん検診については、乳がん検診の記事にまとめています。
乳首がへこんでいるときのことは、乳首がへこんでいる(陥没乳頭)にまとめています。
まとめ
- 乳頭分泌は、妊娠・授乳中に多いが、誰にでも起こる
- 原因は、年齢による乳管の変化、乳管のつまり、良性のできもの、乳腺炎、ピルなどの薬などいろいろ
- ときに乳がんのサインのことも。片方からでも、一度は受診を
- 検査は診察、マンモグラフィ・超音波、必要なら生検
参考文献
- NHS. Nipple discharge(Page last reviewed: 29 January 2024). https://www.nhs.uk/conditions/nipple-discharge/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「7.高プロラクチン血症に対するドパミン作動薬治療後のフォローアップは?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_7/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。