
メル美出産した姉が、胸が赤く腫れて熱も出たって。授乳はやめたほうがいいのかな…。

プレ男熱まで出るなんて、つらそう。家族は何をしてあげられるんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、乳腺炎(にゅうせんえん)の話です。英国NHSによると、乳腺炎は授乳中の女性に多く、多くは医療の治療がなくてもよくなります。ただし、受診したほうがいいタイミングもあります。
どんな症状?
NHSによると、乳腺炎はふつう片方の胸に起こり、急に症状が出ることが多いとされています。
- 胸の一部が腫れて、熱をもち、さわると痛い(赤くなることも)
- くさび形のしこりや、硬い部分ができる
- 胸の焼けるような痛み(ずっと続く、または授乳のときだけ)
- 乳首からの分泌物(白っぽい、または血が混じる)
- 体の痛み、高い熱(寒気・ふるえ)、だるさなど、インフルエンザのような症状
なぜ起こる?
- NHSによると、授乳中の乳腺炎は、母乳がたまることで起こります
- 授乳していない女性や、男性にも起こることがあります。原因として、喫煙、乳首のピアスや湿疹などの傷、豊胸のインプラント、糖尿病などで免疫が弱っていること、乳首のまわりの毛をそる・抜くことがあげられています

メル美母乳がたまって起こるなら、授乳はやめないほうがいいってこと?
自分でできること
NHSは、次のことをすすめています。
すること
- 授乳中なら、赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるだけ授乳を続ける。胸が張ってつらいときも授乳してよい
- 痛くて授乳できない、赤ちゃんが痛む側を嫌がるときは、手で搾乳して赤ちゃんに飲ませる
- 授乳のときは、赤ちゃんの抱き方・くわえさせ方を確かめる。助産師などに相談できます
- 冷たいタオルなどで、1時間に10分ほど胸を冷やす
- 痛み止め(NHSは、パラセタモール=アセトアミノフェン、イブプロフェンをあげています)で、痛みや熱を和らげる
- 休む
- 楽でしっかり支えるブラジャーをつける
しないこと
- よくなるまで、きつい服やブラジャーを着けない
- アスピリンを飲まない
- 赤ちゃんが必要とする以上に搾乳しない
- 胸を強く押さない(やさしく)
- 急に授乳をやめない
- 胸にオイルやクリーム、湿布などを使わない

乳腺炎は、多くは授乳を続けて休むことでよくなります。家でのケアを12〜24時間続けてもよくならないときは、受診してください。
受診の目安
NHSは、次のようなときは受診するようすすめています。
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家でのケアを12〜24時間続けてもよくならない
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抗菌薬を飲み始めて48時間たってもよくならない
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授乳していないのに乳腺炎になった
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よくならないときは、抗菌薬が処方されます。NHSによると、授乳中は抗菌薬がごく少量母乳に移りますが、赤ちゃんへの危険はありません(機嫌が悪くなることはあります)
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乳腺炎をくり返すときは、抱き方・くわえさせ方に原因があることも。助産師や母乳の専門家に早めに相談しましょう
日本では、出産した医療機関の産婦人科や助産師外来、母乳外来などで相談できます。授乳していない人や男性は、乳腺外科などを受診しましょう(胸の痛み、男性の胸のふくらみ)。
乳首の痛みや、母乳が足りているかの目安は、授乳のよくある悩みの記事にまとめています。
家族にできること
- 熱や痛みがあるときは、家事や上の子の世話を代わり、休めるようにする
- 冷やすタオルを用意する、受診に付きそうなど、具体的に手を貸す
- 産後は、体の不調が気持ちの落ちこみにつながることもあります。気になるときは産後うつの記事も見てください
乳腺炎の手前の、おっぱいの張りすぎや乳管のつまりへの対処は、授乳中のおっぱいの張り・しこりにまとめています。
まとめ
- 乳腺炎は、授乳中に多い、胸の腫れ・熱・痛み。熱やだるさも出る
- 原因は母乳がたまること。授乳は続ける
- 冷やす、休む、痛み止め、合ったブラジャー。きつい服や強く押すのは避ける
- 12〜24時間でよくならない、抗菌薬で48時間よくならない、授乳していないときは受診
参考文献
- NHS. Mastitis(Page last reviewed: 17 March 2023). https://www.nhs.uk/conditions/mastitis/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。