夏の車内に置きっぱなしNGなもの:モバイルバッテリー(駐車2時間で出火)、スプレー缶、ライター、ダッシュボードの除菌剤。直射日光のダッシュボードは70℃をこえることも。真夏が過ぎても晴れた暑い日は注意【NITE】
ドライブや車通勤で、モバイルバッテリーやスプレー缶、ライターを車に置きっぱなしにしていませんか。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、快晴・気温30℃の日に、駐車中の車にモバイルバッテリーを置いて離れたら、約2時間後に出火して座席が焼けた例がありました。ライターが車内で破裂した例、ダッシュボードの上の除菌剤から白煙が上がり、前が見えずに事故になった例も。直射日光が当たるとダッシュボードの上は70℃をこえることがあります。真夏が過ぎても、晴れた暑い日は車内に置きっぱなしにしないことが大切です。
目次

プレ男車にはモバイルバッテリーと制汗スプレー、ライターを常備してるんだ。いつでも使えて便利!

メル美暑い日の車内に置きっぱなしにすると、出火や破裂の例があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は車内に置きっぱなしにしてはいけないものです。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジン(2016年、2023年、2024年、2025年の各号)と、国民生活センターの資料をもとにまとめました。
モバイルバッテリー:駐車して約2時間で出火
- 快晴・気温30℃の日、屋外の駐車場で、スマホを充電していたモバイルバッテリーを、充電コードだけつないだまま車に置いて離れた。11時ごろに駐車し、13時ごろに出火し、座席が焼けた。高温の車内に置いたことが原因のひとつと考えられます(2023年6月号)
- 車内に置いていたモバイルバッテリーから出火した別の例では、約8年使って電池が劣化していたことに加え、高温の車内に置かれていたことから、発火した可能性があるとしています(2024年7月号)
- リチウムイオン電池は、熱で異常な反応が起き、発熱・破裂・発火するおそれがあります。ノートパソコンや携帯電話も同じです

プレ男たった2時間で!ちょっと買い物に行くくらいの時間だ…。
- お店の駐車場で、車内に置いていたモバイルバッテリーが、中の電池の圧力が上がってふくらんで破裂し、噴き出した燃えやすいガスに引火した例も(2024年、NITE 2026年8月号)。NITEは、暑い日はダッシュボードの上だけでなく、座席の上なども車内全体が高温になるとしています
スプレー缶:中のガスがふくらんで破裂
- 虫よけスプレーや冷却スプレーなどのスプレー缶には、噴射剤にLPガスやDMEなどの燃えやすいガスが使われています
- 高温になると、ガスがふくらんで缶の中の圧力が上がり、破裂するおそれがあります。夏の車内に置きっぱなしにしないようにしましょう(2023年6月号、2025年6月号)
ライター:助手席で破裂
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使ったあとのライターを助手席に置いていたら、しばらくして破裂し、耳鳴りがして聞こえにくくなった。炎天下で高温になった車内で、ガスの圧力が上がって破裂したと考えられます。本体には「直射日光、50度以上の高温をさける」と表示されていました(2016年7月号)
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直射日光が当たるダッシュボード以外の場所でも、破裂事故が報告されています
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使ったあとの使い捨てライターをバッグの内ポケットに入れたら、火が消えておらずポケットに穴があいた例もあります。製造中に部品に異物が入り、ガスがもれて火が消えなかったと考えられました。使ったあとは、火が完全に消えたか確かめましょう(国民生活センター No.126、2019年1月17日)
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ろうそくや花火などに使う多目的ライターで、点火ボタンを放しても火が消えず、1週間もたたずにガスがなくなった例も。内部のゴムパッキンに製造工程で混入した異物がついていたと考えられました(相談解決のためのテストからNo.99)
ダッシュボードの除菌剤:白煙で前が見えずに事故
- 除菌剤の容器をダッシュボードの上に置いていたら、白煙が上がって前が見えなくなり、ガードレールに追突した。直射日光で熱されて発火したと考えられます。取扱説明書には「直射日光の当たらない所で使う」とありました(2016年7月号)
- 高温になる車内や、直射日光の当たる場所での使用を禁止している製品は多くあります。取扱説明書をよく読みましょう
ガソリン携行缶:キャップを外すと噴き出す
- 国民生活センターのテストでは、直射日光があたる車内に置いたガソリン携行缶の中身が60℃以上になり、圧力が上がった状態でキャップを外すと、ガソリンが激しく噴き出しました(2021年2月)
- 携行缶からガソリンがもれ、交換品ももれた例では、タンクキャップと給油ノズルのあいだの密閉が不完全になりやすい設計で、取扱説明書どおりにエア調整ネジをゆるめて圧力を調整しないと、ガソリンの蒸気圧でもれることがわかりました。事業者は構造を変更したとしています(相談解決のためのテストからNo.104)
車内は、どのくらい熱くなる?
- 日本自動車連盟(JAF)の試験では、真夏の車内はかなり高温になり、直射日光が当たると、ダッシュボードの上は70℃をこえることがあります(NITE 2024年7月号が紹介)
- 事故は真夏以外でも、天気のよい暑い日に起きています。真夏が過ぎても、車内に置きっぱなしにしないようにしましょう

直射日光が当たると、ダッシュボードの上は70℃をこえることがあります。車を離れるときは、モバイルバッテリーやスプレー缶、ライターを車内に置きっぱなしにしないようにしましょう。
モバイルバッテリーの注意はモバイルバッテリーの発火を防ぐ、身だしなみのスプレーの注意は浴室に置きっぱなしのシェービングフォーム缶が破裂?へ。

プレ男車を離れるときは、バッテリーとスプレーはかばんに入れて持って出る。

メル美秋の晴れた日も油断しないでね。
窓ぎわの鏡やガラス玉で日光が集まって起きる火災は、窓ぎわの鏡やガラス玉、水の入ったペットボトルから火事に?へ。
車のパンクとタイヤの点検は、車のパンク、スペアタイヤがない車も多いへ。
バッテリー上がりなどでネット検索したロードサービスの高額請求は、バッテリー上がりでネット検索したロードサービスへ。
まとめ
- 快晴・30℃の日、車内のモバイルバッテリーが駐車約2時間で出火した例
- スプレー缶は中のガスがふくらんで破裂のおそれ
- ライターが車内で破裂、ダッシュボードの除菌剤が発火して事故になった例も
- 直射日光でダッシュボードは70℃超のことも(JAFの試験)
- 真夏が過ぎても、晴れた暑い日は車内に置きっぱなしにしない
- ガソリン携行缶はエア調整ネジで圧力を調整しないともれることも。多目的ライターの消火不良の例も
参考文献
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.431「夏に向けて気を付けたい事故」(2023年6月27日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2023fy/vol431_230627.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.457「夏に気を付けていただきたい製品事故3選」(2024年7月23日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2024fy/vol457_240723.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.479「夏に向けて気を付けたい事故(折りたたみ椅子、スプレー缶)」(2025年6月24日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2025fy/vol479_250624.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.268「車内での製品事故」(2016年7月26日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2016fy/psm_vol268_160726.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. ガソリン携行缶の取り扱いに注意-取り扱いを誤るとガソリンの漏えいや噴出の原因に-(2021年2月18日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210218_2.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. 点火ボタンを放しても火が消えなかった使い捨てライター(相談解決のためのテストから No.126)(2019年1月17日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190117_2.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.506「リチウムイオン電池搭載製品の事故」(2026年8月7日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2026fy/vol506_260807.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. 点火ボタンを放しても火が消えなかった多目的ライター(相談解決のためのテストから No.99)(2016年7月21日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160721_3.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. ガソリンが漏れた携行缶(相談解決のためのテストからNo.104)(2016年12月15日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161215_5.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。