子宮腟部びらん・子宮頸管ポリープ:セックスのあとの出血やおりものの増加の原因になる、子宮の入り口の良性の変化。びらんは成熟期の女性にめずらしくなく、がんでないとわかれば多くは治療不要。ポリープは根元から取る
セックスのあとに出血した、おりものが増えた——性感染症を心配する人も多いですが、子宮の入り口の良性の変化が原因のこともあります。日本産婦人科医会によると、子宮腟部びらんは、腟に突き出ている子宮の入り口が赤く見える状態で、成熟期の女性にはめずらしくなく、検査でがんでないとわかれば、ほとんどは治療の必要がありません。子宮頸管ポリープは、子宮の入り口の管にできる良性の腫瘍で、大きくなると出血し、根元をねじって取る治療をします。どちらも、がんとの区別のために検査が必要です。

メル美友だちが、セックスのあとに少し血が出て、婦人科で「びらんですね」って言われたんだって。びらんって何?病気なの?

プレ男「ただれ」みたいな名前で、なんだか心配になるね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮腟部びらんと子宮頸管ポリープの話です。日本産婦人科医会の「女性の健康Q&A」と、日本産科婦人科学会の資料をもとにまとめました。どちらも子宮の入り口の良性の変化で、セックスのあとの出血などの原因になることがあります。
子宮の入り口からの出血の原因のひとつ
日本産科婦人科学会は、生理以外の性器からの出血(不正性器出血)の原因として、流産・異所性妊娠などの妊娠に関係するもの、病原菌の感染、萎縮性腟炎、子宮頸がんなどの悪性腫瘍とならんで、子宮頸部の良性腫瘍(子宮腟部びらん、子宮頸管ポリープなど)をあげています(不正出血)。
性感染症でも、子宮の入り口の炎症(子宮頸管炎)で、セックスのあとの出血が起こることがあります(子宮頸管炎)。原因を見分けるには、診察と検査が必要です。
子宮腟部びらん
日本産婦人科医会によると、
- 腟に突き出ている子宮の入り口(子宮腟部)が赤く見える状態をいいます
- 性成熟期の女性には、めずらしいことではありません
- おりものが増えたり、不正出血が起こったりすることがあります
- 検査でがんでないとわかれば、治療の必要がない場合がほとんどです
「びらん」という名前から、ただれた傷を想像するかもしれませんが、医会の説明のとおり、成熟期の女性にはよくある状態です。

プレ男びらんって、めずらしくないんだ。がんでないとわかれば、治療しなくていいことが多いんだね。
子宮頸管ポリープ
日本産婦人科医会によると、
- 子宮頸管(子宮の入り口の管)にできる良性の腫瘍です
- 大きくなると、不正出血を起こしたりします
- 子宮の入り口から出てくるポリープの根元を、腟のほうからねじり取って治療します
- がんとの区別が必要です

セックスのあとの出血は、びらんやポリープのこともあれば、性感染症やがんのこともあります。自分では見分けられないので、くり返すときは婦人科で診てもらいましょう。
出血をくり返すときは受診を
- 日本産科婦人科学会は、不正出血をくり返すときは、病気や初期のがんが隠れていることがあるので、必ず産婦人科を受診するようすすめています。1回の検査だけでは異常が見つからないこともあるので、検査をくり返して前とくらべることが大切です
- 子宮頸がん検診も、決められた間隔で受けましょう(子宮頸がん検診)
- セックスのあとの出血があるときは、クラミジアや淋菌の検査もあわせて相談しましょう(クラミジア)
子宮頸部に「のう胞」があると言われたときは、子宮の入り口(子宮頸部)に「のう胞」があると言われたらを見てください。
まとめ
- 子宮腟部びらんは、子宮の入り口が赤く見える状態。成熟期の女性にめずらしくなく、がんでなければ多くは治療不要
- 子宮頸管ポリープは、子宮の入り口の管の良性の腫瘍。出血することがあり、根元をねじって取る
- どちらもがんとの区別が大切
- セックスのあとの出血をくり返すときは、性感染症の検査も含めて婦人科へ
参考文献
- 日本産婦人科医会. 「子宮腟部びらん」とはどのようなものですか。(2018年3月21日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/mature/jyosei180321/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. 「子宮頸管ポリープ」を指摘されましたがどのようなものですか。(2018年3月28日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/mature/jyosei180328/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産科婦人科学会. 異常子宮出血と不正性器出血(更新日時:2025年1月30日). https://www.jsog.or.jp/citizen/5710/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
