
メル美婦人科で「子宮の入り口に小さなのう胞があるね」って言われたの。だいじょうぶなのかな……。

プレ男「のう胞」って、水がたまった袋のことだよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮の入り口(子宮頸部)に「のう胞」があると言われたときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No.116 産婦人科診療 こんなときどうする?」の「子宮頸部に多囊胞性病変を認めた場合の対応は?」をもとにまとめました。
多くは「ナボットのう胞」
研修ノートによると、
- 子宮頸部にみられるのう胞(液がたまった袋)には、いくつかの種類があります
- いちばんよくあるのは、良性の「ナボットのう胞」です。子宮頸管の腺の出口がつまって、液がたまっただけのもので、治療はほとんど必要ありません
- 良性のナボットのう胞と考えられる場合は、経過をみます

子宮頸部ののう胞の多くは、治療のいらないナボットのう胞です。ただ、まれに注意が必要なものもあるので、医師にすすめられた検査や経過観察は受けてください。
まれに注意が必要なもの
研修ノートによると、
- 分葉状内頸部腺過形成(LEGH):一部が、悪性の胃型粘液性腺がんの前段階になる可能性があり、注意が必要です
- 胃型粘液性腺がん(GAS):HPVと関係しない、悪性の腫瘍です
- これらはどれも、子宮頸部が大きくなる、水のようなおりものが出る、といったことがあり、画像や細胞診、組織の検査でも見分けにくいことがあります
どうやって見分ける?
研修ノートによると、
- 経腟超音波検査、子宮頸管の細胞診、MRIなどで、良性か悪性かを見分けます
- LEGHが疑われる場合や、細胞診で異型腺細胞(AGC)が出たり、画像で大きくなっていくなどして悪性が疑われる場合は、専門の医療機関に紹介します

プレ男ほとんどは心配のないものだけど、水っぽいおりものが続くときなんかは、ちゃんと伝えたほうがいいんだね。
子宮頸部のほかの変化は子宮腟部びらん・子宮頸管ポリープ、検診の結果は子宮頸がん検診の結果の見方、おりものはおりものは、体を守るためのものを見てください。
まとめ
- 子宮頸部ののう胞の多くは、良性の「ナボットのう胞」。治療はほとんど必要ない
- まれに、がんの前段階になりうるLEGHや、悪性の胃型粘液性腺がんのことも
- どれも頸部が大きくなる・水っぽいおりものが出ることがある
- 超音波・細胞診・MRIで見分ける
- 悪性が疑われれば、専門の医療機関へ
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「34.子宮頸部に多囊胞性病変を認めた場合の対応は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_34/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。