
メル美子宮頸がん検診の結果が「ASC-US」で、要精密検査って書いてあったの。がんってこと…?

プレ男アルファベットばかりで、どれくらい心配すればいいのかわからないよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮頸がん検診の結果の見方の話です。子宮頸がん検診のしくみや受ける間隔は、子宮頸がん検診の記事を見てください。ここでは、東京都予防医学協会の解説(日本産婦人科医会の資料を引用)をもとに、結果の意味と次にすることをまとめました。
結果は「ベセスダシステム」で表される
- 子宮頸がん検診の細胞診の結果は、いまは国際的に使われているベセスダシステムという分け方で表されます
- NILM(ニルム)は「異常なし」という意味です
結果ごとの意味と、次にすること
| 結果 | 推定される状態 | 次にすること |
|---|---|---|
| NILM | 異常なし(炎症などをふくむ) | 定期検診 |
| ASC-US | 軽い異常の疑い(意義がはっきりしない異型細胞) | 要精密検査:①HPV検査、②6か月後と12か月後に細胞診を再検査、③コルポスコピー・生検、のいずれか |
| ASC-H | 高度の異常が否定できない | 要精密検査:すぐにコルポスコピー・生検 |
| LSIL | HPV感染、軽度異形成(CIN1) | 要精密検査:コルポスコピー・生検 |
| HSIL | 中等度・高度異形成、上皮内がん(CIN2・CIN3) | 要精密検査:コルポスコピー・生検 |
| SCC | 扁平上皮がん | 要精密検査 |
| AGC・AIS・腺がん | 腺の細胞の異常、上皮内腺がん、腺がん | 要精密検査:コルポスコピー、生検、頸管・内膜の検査 |
出典:東京都予防医学協会「子宮がん検診」(日本産婦人科医会編「ベセスダシステム2001準拠子宮頸部細胞診報告様式の理解のために」平成20年12月より引用、一部改変)
- コルポスコピーは、腟拡大鏡で子宮の入り口を拡大して見る検査、生検は組織を少しとって調べる検査です
- 東京都予防医学協会は、ASC-US以上の結果では精密検査が指示されるとしています

メル美ASC-USは、まずHPV検査や再検査をすることもあるんだね。
「精密検査」=「がん」ではない
- 東京都予防医学協会は、「精密検査」と言われても、子宮頸がんと診断されたわけではないとしています。同協会の精密検査センターでは、がんは2〜3%ほどで、ほとんどは良性か前がん病変の段階で見つかっているとしています
- 子宮頸がんは、「異形成」という前がん病変から進むといわれていますが、異形成がすべてがんになるわけではありません。経過を見るか治療するかは、医師が判断します
- 前がん病変の段階で見つかれば、子宮をとらずに妊娠・出産ができるとされています
精密検査と言われたら、必ず受診しましょう。

「要精密検査」はがんの診断ではありません。多くは前がん病変の段階で見つかり、その段階なら子宮を残して治療できます。必ず精密検査を受けてください。
HPVとの関係
- 子宮頸がんの多くは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因で、HPVは性交でうつります
- HPV検査で陽性と言われたときのことは、HPV陽性と言われたらの記事にまとめています
- HPVワクチンで予防できます。ワクチンを打っていても、検診は受けましょう(HPVワクチン)
検診を受ける前の注意
東京都予防医学協会は、
- 生理中は避けた方がよい
- 腟の洗浄は細胞が洗い流されることがあるので避ける
としています。
精密検査で「異形成(CIN)」と言われたあとのことは、「子宮頸部異形成(CIN)」と言われたらにまとめています。
まとめ
- 子宮頸がん検診の結果はベセスダシステムで表される。NILM=異常なし
- ASC-US以上は要精密検査。ASC-USはHPV検査・再検査など、LSIL・HSILなどはコルポスコピーと生検
- 精密検査=がんではない。多くは良性か前がん病変で、前がん病変なら子宮を残して治療できる
- 精密検査と言われたら、必ず受診
参考文献
- 公益財団法人東京都予防医学協会. 子宮がん検診(検診結果について、ベセスダシステム2001細胞診結果とその取扱い). https://www.yobouigaku-tokyo.or.jp/gan/ssite-sikyugan.html (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。