性教育Sex Education

Your Body

「子宮頸部異形成(CIN)」と言われたら

がんではなく、がんになる前の変化。CIN1は治療せず経過をみる、CIN2は経過観察か治療、CIN3は切除をすすめられる。円錐切除なら子宮を残せる。手術のあと妊娠したら、早産のリスクを医師に伝えて

2026年10月10日

子宮頸がん検診のあと、精密検査で「異形成(CIN)」と言われたら——英国NHSによると、CINはがんではなく、治療しないと将来がんになる可能性がある細胞の変化で、程度によってCIN1・2・3に分けられます。CIN1はすぐの治療はいらず経過をみて、CIN2は経過観察か切除、CIN3は切除がすすめられます。日本産婦人科医会によると、前がん病変からごく早いがんまでは、子宮頸部の一部を切りとる「円錐切除術」で子宮を残せます。日本産科婦人科学会は、子宮頸部の手術(円錐切除術など)を早産のリスクの一つに挙げています。

目次
  1. 異形成(CIN)は、がんではない
  2. 程度によって、すすめられる対応がちがう
  3. 治療:円錐切除なら子宮を残せる
  4. 治療のあと
  5. 将来の妊娠のこと
  6. ワクチンと検診
  7. まとめ

メル美検診のあとの精密検査で「異形成」って言われた友だちがいるの。「がんなの?子どもは産めるの?」ってすごく不安がってて……。

プレ男異形成って、がんとはちがうのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮頸部の異形成(CIN)と言われたらの話です。英国NHSの「Colposcopy」(2026年9月更新)、日本産婦人科医会の「子宮頸癌について教えてください」、日本産科婦人科学会の「早産・切迫早産」をもとにまとめました。検診の結果の見方は、子宮頸がん検診の結果の見方を見てください。

異形成(CIN)は、がんではない

NHSによると、

日本産婦人科医会によると、子宮頸がんの多くはHPVが関係していて、HPVの感染は多くが一時的ですが、長く続くとごく一部が前がん病変を経てがんになると考えられています(子宮頸がん検診で「HPV陽性」と言われたら)。

プレ男異形成は「がんになる前の段階」で、まだがんじゃないんだね。

程度によって、すすめられる対応がちがう

NHSの表によると、

結果 程度 すすめられる対応
CIN1 軽度 すぐの治療はいらない。検診やコルポスコピーで経過をみる
CIN2 中等度 経過観察か、異常な細胞を切りとる治療
CIN3 高度 異常な細胞を切りとる治療

国立がん研究センターのがん情報サービスでも、日本では、CIN1・CIN2は定期的に検査をして進んでいないか確かめ、前がん病変(CIN3またはAIS〈上皮内腺がん〉)は治療を行うとされています(子宮頸がん)。

治療:円錐切除なら子宮を残せる

異形成は、がんになる前に見つけて対応できるチャンスです。指示された経過観察の検査を、自己判断でやめないでください。

治療のあと

NHSによると、生検や切除のあとは、

将来の妊娠のこと

(更新)日本産科婦人科学会の「子宮頸がん」のページ(2025年1月30日更新)によると、円錐切除術の影響で子宮頸部が狭くなり、月経の出血が出にくくなったり、妊娠しづらくなることがあり、子宮頸部が短くなるため、妊娠しても早産しやすくなる可能性があるとされています。異形成のみであれば、レーザーなどで病変を焼く治療もあるとしています。早産がどれくらい増えるかの数字は、このページにも書かれておらず、確認していません。

ワクチンと検診

妊娠中に検診で異常が見つかったときのことは、妊婦健診の子宮頸がん検診で異常と言われたらにまとめています。

検診で要精密検査になった人が実際に精密検査を受けている割合は、子宮頸がん検診で「要精密検査」、精密検査を受けた人は78.0%を見てください。

まとめ


参考文献

  1. NHS. Colposcopy(Page last reviewed: 1 September 2026). https://www.nhs.uk/tests-and-treatments/colposcopy/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 日本産婦人科医会. 子宮頸癌について教えてください(2019年11月6日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/mature/jyosei191106/ (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 公益社団法人日本産科婦人科学会. 早産・切迫早産(2025年1月30日更新). https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/ (閲覧日:2026年10月10日)
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス. 子宮頸がん 治療. https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/treatment.html (閲覧日:2026年10月10日)
  5. 日本産科婦人科学会. 子宮頸がん(更新日時:2025年1月30日). https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。