
メル美妊婦健診で子宮頸がん検診をしたら、「精密検査が必要です」って言われた友だちがいるの。赤ちゃんはどうなるのかって、すごく不安みたい。

プレ男妊娠中に手術することもあるのかな……。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊婦健診の子宮頸がん検診で異常と言われたときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No111 合併症妊娠」の「子宮頸癌合併妊娠」(医師向け、日本婦人科腫瘍学会の子宮頸癌治療ガイドライン2022年版などをもとにした解説)をもとにまとめました。
妊娠初期の検査で見つかることが多い
研修ノートによると、
- 日本では、子宮頸がんにかかる年齢が若くなり、結婚や出産の年齢が上がっていることから、妊娠する年齢と子宮頸がんの年齢のピークが重なる傾向にあります
- ほとんどの妊婦さんは妊娠初期に子宮頸部の細胞診を受けていて、ここで子宮頸がんが見つかることが多いとされています。早い段階の子宮頸がんは症状がないことが多く、妊娠が早期発見のきっかけにもなっています
妊婦健診の検査については妊婦健診で何をする?を見てください。
異常があったときの検査
研修ノートによると、
- 細胞診で異常があれば、コルポスコピー(拡大鏡でみる検査)と組織の検査(生検)を行います
- 妊娠中は、検査の段階から、これらの検査ができる専門の施設と相談しながら進めることが望ましいとされています

妊婦健診の検診で「異常」と言われても、前がん病変(CIN3以下)なら、妊娠中は経過をみて、産後にもう一度調べるのが基本です。不安なことは、主治医に何でも聞いてください。
結果ごとの考え方
研修ノートによると、
- 組織の検査がCIN3以下(前がん病変)で、細胞診やコルポスコピーの結果と一致している場合は、妊娠中は円錐切除術(子宮の入り口を円すい形に切りとる手術)を行わず、経過をみて、産後にもう一度評価します(「子宮頸部異形成(CIN)」と言われたら)
- 腺がんの前段階(AIS)や、ごく早い段階の浸潤がん(IA期)が疑われる場合は、診断のために、妊娠中に円錐切除術を行います
- それより進んだ浸潤がんの場合は、妊娠週数、がんの進み具合、リンパ節への転移の有無、組織の型などをふまえ、本人や家族の意向もききながら、一人ひとり方針を検討します。赤ちゃんがおなかの外で育つことができる週数かどうかなどで、選択肢が変わります

プレ男前がん病変なら、妊娠中は経過をみて、産後にもう一度調べるのが基本なんだね。
子宮頸がんそのものについては子宮頸がん、検診については子宮頸がん検診は20歳からを見てください。
まとめ
- 妊娠と子宮頸がんの年齢のピークが重なる傾向にあり、妊娠初期の検診で見つかることが多い
- 異常があれば、コルポスコピーと組織の検査
- CIN3以下なら、妊娠中は手術をせず経過をみて、産後に再評価が基本
- AISやごく早い浸潤がんが疑われるときは、妊娠中に円錐切除術
- 進んだがんは、週数や進み具合、本人と家族の意向をふまえて一人ひとり決める
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No111 合併症妊娠「(1)子宮頸癌合併妊娠」. https://www.jaog.or.jp/note/%ef%bc%881%ef%bc%89%e5%ad%90%e5%ae%ae%e9%a0%b8%e7%99%8c%e5%90%88%e4%bd%b5%e5%a6%8a%e5%a8%a0/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。