
メル美妊娠した友だちが、「妊婦健診ってどれくらい通うの?毎回何をするの?」って不安がってた。

プレ男パートナーも、流れを知っておくと付きそいやすいね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊婦健診で何をするかの話です。厚生労働省の「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」(2015年3月31日厚生労働省告示第226号)をもとにまとめました。実際の内容や回数は、市区町村や医療機関によってちがうことがあります。
健診の回数と間隔
国の基準では、妊婦健診は出産までに14回程度で、次の間隔が目安です。
| 時期 | 間隔 |
|---|---|
| 妊娠初期〜23週 | おおむね4週間に1回 |
| 妊娠24週〜35週 | おおむね2週間に1回 |
| 妊娠36週〜出産 | おおむね1週間に1回 |
市町村は、14回程度の健診の費用を負担することになっています(妊婦健診はいくらかかる?)。妊娠がわかったら、市区町村に妊娠の届出をして、母子健康手帳を受け取りましょう。健診の費用の助成の受け方は、市区町村に確かめてください(妊娠かもしれないサイン)。
毎回の健診ですること
国の基準では、毎回の健診で次のことを行います。
- 問診・診察:妊娠週数に合わせて、健康状態を確かめます
- 検査:子宮底長(おなかの大きさ)、腹囲、血圧、むくみ、尿(糖とたんぱく)、体重。初回は身長もはかります
- 保健指導:妊娠中の食事や生活の注意を具体的に伝え、こころの健康にも気を配り、妊娠・出産・育児の不安や悩みの相談にのります
血圧や尿のたんぱくは、妊娠高血圧症候群を見つけるために大切です(妊娠高血圧症候群)。体重の目安は、妊娠中の体重の増え方の記事を見てください。

プレ男毎回の血圧や尿の検査にも、ちゃんと意味があるんだね。
時期ごとの検査
国の基準では、必要に応じて、次の時期を目安に検査を行います。
| 検査 | 時期と回数の目安 |
|---|---|
| 血液型(ABO・Rh)、不規則抗体 | 妊娠初期に1回 |
| B型肝炎・C型肝炎・HIV・梅毒・風疹の検査 | 妊娠初期に1回 |
| 血糖検査 | 妊娠初期に1回、24〜35週に1回 |
| 血算(貧血など) | 妊娠初期に1回、24〜35週に1回、36週〜出産に1回 |
| HTLV-1抗体検査 | 妊娠初期〜30週に1回 |
| 子宮頸がん検診(細胞診) | 妊娠初期に1回 |
| 超音波検査 | 妊娠初期〜23週に2回、24〜35週に1回、36週〜出産に1回 |
| 性器クラミジア検査 | 妊娠初期〜30週に1回 |
| B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査 | 33〜37週に1回 |
- 感染症の検査については、妊婦健診で調べる感染症の記事にくわしくまとめています
- 血糖検査は、妊娠糖尿病を見つけるためです(妊娠糖尿病)
- 血算は、貧血などを確かめます(貧血と鉄)

妊婦健診は、お母さんと赤ちゃんの小さな変化を早く見つけるためのもの。体調がよくても、決められた時期に受けましょう。不安や悩みも、遠慮なく相談してください。
健診のあいだに、すぐ連絡したいとき
- 健診の日を待たずに、出血、おなかの痛み、破水、胎動が少ない、ひどい頭痛やむくみなどがあれば、すぐに産院に連絡しましょう(妊娠中に「すぐ相談」したい症状)
仕事をしている人へ
- 会社は、妊婦健診を受けるための時間を確保しなければなりません(男女雇用機会均等法)(妊娠中の働き方と法律)
パートナーにできること
- 健診の予定を一緒に確認し、できるときは付きそう
- 健診で言われたことや不安を、一緒に聞いて考える
妊娠中の歯科治療や、会社の健康診断・人間ドックについては、妊娠中の歯医者と健康診断にまとめています。食事の「これって大丈夫?」は、妊娠中の食事、これって大丈夫?を見てください。
血液型がRh(D)陰性の妊婦さんの検査と予防については、Rh(D)陰性の妊婦さんにまとめています。
まとめ
- 妊婦健診は出産までに14回程度。23週まで4週に1回、35週まで2週に1回、36週から毎週
- 毎回、血圧・尿・体重・むくみ・おなかの大きさと、生活や不安の相談
- 時期に合わせて、血液検査、感染症の検査、子宮頸がん検診、超音波、GBSなど
- 健診の日を待たずに、出血・腹痛・破水・胎動の変化などはすぐ連絡
参考文献
- 厚生労働省. 妊婦に対する健康診査についての望ましい基準(平成27年3月31日厚生労働省告示第226号)(こども家庭庁掲載資料、PDF). https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/ae69f83a-d0b5-4d1a-a51f-54b6eabd44a7/aa6c59aa/20251028_policies_boshihoken_nimpukenshin_01.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。