
メル美おりものの量が、日によってちがう気がするの。多い日は、何かの病気なのかなって心配になる。

プレ男そもそも、おりものって何のためにあるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、おりものの基本の話です。おりものは、体を守るためにある、ふつうのものです。ふつうの状態を知っておくと、変化に気づきやすくなります。
おりものって何?
- 日本産婦人科医会によると、おりものは、腟を通って外に流れる分泌物で、思春期になると気づくようになります
- 英国NHSによると、おりものは腟を清潔でうるおった状態に保ち、感染から守る役割があります。ほとんどの女性にあり、どの年齢でも出ます
ふつうのおりもの
| ふつうの目安 | |
|---|---|
| 色 | 透明〜白っぽい |
| におい | 強いにおいや、いやなにおいはない(日本産婦人科医会は「ヨーグルトのようなにおい」と説明) |
| かたち | とろっとしてねばることも、つるっと水っぽいこともある |
出典:日本産婦人科医会、NHS
量や様子は、時期によって変わる
- NHSによると、排卵のころ(生理と生理の間)は、おりものが透明で水っぽくなり、目立ちやすくなります
- 妊娠中、性的に活発なとき、避妊薬を使っているときは、ふつう量が多くなります(妊娠中のおりもの)
- 量が日によってちがうのは、よくあることです。生理の周期とあわせて記録しておくと、自分の「ふつう」がわかります(生理の目安)

メル美排卵のころに増えるのは、ふつうのことだったんだ。
変化に気づいたら:考えられる病気
NHSは、おりもののにおい・色・かたちが変わったときは、感染症のサインのことがあるとしています。自分で決めつけず、受診してください。
| おりものの変化 | 考えられる病気 |
|---|---|
| 魚のようなにおい | 細菌性腟症 |
| 白くてポロポロ(カッテージチーズ・酒かすのよう) | カンジダ |
| 緑・黄色、泡っぽい | トリコモナス |
| 下腹部の痛みや出血をともなう | クラミジア、淋菌 |
| 水ぶくれやただれをともなう | 性器ヘルペス |
出典:NHS「Vaginal discharge」
- 日本産婦人科医会も、いやなにおい、黄色っぽい、泡状や酒かす状、うみのようなおりもので、かゆみや痛みがあるときは、腟の中で細菌が異常に増えて腟炎を起こしている可能性があるとしています
- くわしくは、おりものがいつもとちがうの記事を見てください
受診の目安
NHSは、次のようなときは相談するようすすめています。
- おりものの色・におい・かたちが変わった
- いつもより量が多い
- かゆみやヒリヒリがある
- 生理と生理の間や、セックスのあとに出血する(不正出血)
- おしっこのときに痛い
- 下腹部(おなかと太ももの間)が痛い
性感染症の可能性もあるときは、パートナーと一緒に検査を受けることも考えましょう。

おりものは体を守るためのものです。腟の中は洗わなくて大丈夫。色やにおいが変わったときは、自分で決めつけずに受診してください。
ケアのしかた:洗いすぎないこと
NHSは、刺激やヒリヒリ、乾燥を防ぐために、次のことをすすめています。
- 腟のまわりの皮膚は、ぬるま湯と、刺激の少ない香料なしの石けんで、やさしく洗う
- 香りつきの石けんやジェルは使わない
- デオドラント剤や香りつきのシートは使わない
- 腟の中は洗わない(ビデなどで洗浄しない)
おりものは、腟を守るために出ています。中まで洗うと、かえって守るしくみを乱してしまうことがあります
パートナーにできること
- おりものはふつうのこと。からかったり、「におう」と責めたりしない
- 変化を気にしているときは、受診をすすめ、性感染症の可能性があれば一緒に検査を
まとめ
- おりものは、腟を清潔に保ち、感染から守るためのもの。あるのがふつう
- ふつうは透明〜白で、強いにおいはない。排卵のころ・妊娠中・避妊薬の使用中は多くなる
- 色・におい・かたちの変化、かゆみ・痛み・出血は受診のサイン
- 腟の中は洗わない。香料入りの石けんやシートは使わない
参考文献
- 日本産婦人科医会. おりものについて教えてもらえますか?(2017年2月7日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/%e3%81%8a%e3%82%8a%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e6%95%99%e3%81%88%e3%81%a6%e3%82%82%e3%82%89%e3%81%88%e3%81%be%e3%81%99%e3%81%8b%ef%bc%9f/ (閲覧日:2026年10月4日)
- NHS. Vaginal discharge(Page last reviewed: 15 February 2024). https://www.nhs.uk/symptoms/vaginal-discharge/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。