
メル美子宮頸がん検診の案内が来たんだけど、性交の経験がないのに受けたほうがいいのかな。

プレ男国でも話し合われているって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性交の経験がない人の子宮頸がん検診の話です。厚生労働省の「第47回がん検診のあり方に関する検討会」(2026年7月16日)の資料3「子宮頸がん検診に係る情報提供について」をもとにまとめました。
なぜ話し合われたのか
資料によると、
- 国の指針では、自治体はがん検診の対象者に、検診の利益と不利益を説明することになっています
- 2025年5月の国会で、HPVはおもに性行為でうつるため、性交の経験がない人は子宮頸がんになる可能性がとても低いのに、そのことが案内に書かれておらず、検診を受けなくてはいけないと思って受けている人が多いのではないか、という指摘がありました
- これを受けて、性交の経験がない人への情報提供について検討されました
リスクは「ゼロ」ではないが、とても低い
資料では、次のような知見があげられています。
- HPVは一般に性行為を通じて感染しますが、お母さんから赤ちゃんへの感染など、ほかの経路もありえます。挿入をともなわない性的な接触でも感染のリスクが増えるという研究もあります
- 子宮頸がんの人の約95%でHPVの感染があると推定され、約5%はHPVの感染が関係しないという報告があります
- 性交の経験がない女性の約5%でHPVが見つかったという報告もあります
- 日本の研究では、性交の経験の有無を問わない30〜70代の女性で、検診を受けた人は受けていない人より子宮頸がんで亡くなるリスクが低く(ハザード比0.30)、検診で死亡がへる効果が確かめられています
そのうえで資料は、性交の経験がない人は、子宮頸がんにならないとは断定できないものの、そのリスクは経験がある人とくらべて圧倒的に低く、検診の利益は小さいとしています。そのため、検診の対象からは外さず、性交の経験がない人もふくまれています。

性交の経験が一度もない人は、子宮頸がんになるリスクがないとはいえないものの、経験がある人とくらべて圧倒的に低く、検診の利益は小さいとされています。
国の指針の改正案
検討会では、国の指針に、次のような内容を加える案が示されました。
- 子宮頸がん検診を行うときは、性交の経験が一度もない人は、経験がある人とくらべて検診の利益が小さいことを伝えることが望ましい
- 伝える文の例として、「性交の経験が一度も無い方は、子宮頸がんになる可能性はあるため子宮頸がん検診の受診が推奨される一方で、子宮頸がんの主な原因であるHPVに感染している可能性が低く、子宮頸がんの発症リスクも低いと考えられます。このため、子宮頸がん検診を受ける利益は性交経験がある対象者に比べて小さいと想定されます。こうした点を踏まえて子宮頸がん検診の受診を検討してください。」が示されています

プレ男受けるかどうかを、自分で考えて決められるように、ちゃんと情報を伝えるってことなんだね。
子宮頸がん検診の受け方は子宮頸がん検診は20歳から、HPVについては子宮頸がん検診で「HPV陽性」と言われたら、未婚の人の性交経験の割合は「みんなもう経験してる?」を見てください。
5年に1回のHPV検査単独法の導入状況は、HPV検査単独法の子宮頸がん検診、導入した市区町村はまだ7を見てください。
まとめ
- 性交の経験がない人の子宮頸がんのリスクは、ゼロではないが圧倒的に低く、検診の利益は小さい
- 検診の対象からは外れない
- 2026年7月の国の検討会で、受診をすすめるときにこのことを伝える指針の改正案が示された
- 受けるかどうかは、情報をもとに自分で考えて
参考文献
- 厚生労働省 健康・生活衛生局 がん・疾病対策課. 子宮頸がん検診に係る情報提供について(第47回がん検診のあり方に関する検討会 資料3、2026年7月16日). https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001724372.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。