症状から調べる2026年9月25日

結膜炎と性感染症—目の充血・目やにとセックスの関係。アデノウイルスは尿道炎もおこす

目が赤い、目やにが出る——結膜炎の中には、性行為と関係するものがあります。いちばん多いのはアデノウイルスで、実は尿道炎もおこします。淋菌やクラミジアの結膜炎も含めて、うつり方と注意点をまとめました。

目次
  1. 性行為と関係する結膜炎
  2. アデノウイルス—目にも尿道にもうつる
  3. 淋菌・クラミジアの結膜炎
  4. 目の症状があるときに気をつけること
  5. パートナーにも気をつけて
  6. まとめ

メル美目の充血と性感染症って、関係があるの?

こんにちは、Dr. Taro です。 「目が真っ赤で、目やにが出る」——結膜炎というと、プールやはやり目を思い浮かべる人が多いと思います。でも実は、結膜炎の中には性行為と関係するものがあります。今回は、性感染症としての結膜炎についてお話しします。

性行為と関係する結膜炎

性行為の多様化によって、性感染症の原因となる病原体は、性器だけでなく、のどや直腸、そして目(結膜)からも見つかるようになっています。 性行為と関係する結膜炎の原因には、次のようなものがあります。

実際の診療では、アデノウイルスによるものが圧倒的に多く、淋菌やクラミジアによる結膜炎を診ることは、あまりありません。

アデノウイルス—目にも尿道にもうつる

アデノウイルスは、「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎の原因ウイルスです。

アデノウイルスによる結膜炎が疑われるときは、眼科の受診をおすすめします。眼科では、目の分泌物を使って、アデノウイルスを調べる抗原検査(イムノクロマト法)を行うことができます。

アデノウイルスは、尿道炎もおこす

あまり知られていませんが、アデノウイルスは尿道炎もおこします。

アデノウイルスは目にも尿道にも:のど(オーラルセックス)、腟・子宮頸部、目(手指を介して)から尿道へうつり、どちら向きにもうつる(自分の目から尿道へも)。アデノウイルスの尿道炎は、尿道炎の人の約2〜6.6%から見つかり、強い排尿痛、尿道の出口の赤みがあり、結膜炎をともなうことが多い。1〜2週間でよくなるが、症状が消えても尿にウイルスが出ることがある

うつり方としては、次の3つが考えられています(どれも逆向きもあります)。

  1. のどから尿道へ(オーラルセックス):パートナーののどのウイルスが、尿道にうつる
  2. 腟や子宮頸部から尿道へ
  3. 目から手指を介して尿道へ:パートナーの目から、または自分の目から手指を介してうつる

オーラルセックスのあとに、尿道炎の症状が出て、そのあとにのどの痛みや結膜炎が出たという報告もあります。

アデノウイルスは、症状がなくなったあとも、しばらく尿やのどからウイルスが出ることがあります。よくなっても、すぐに油断しないでくださいね。

アデノウイルスの尿道炎の診断と治療

実際の診療では、アデノウイルスの尿道炎は、次のような点から総合的に診断します。

アデノウイルスに効く薬はないため、治療は痛み止め(ロキソプロフェンなど)で症状をやわらげるのが中心です。多くは、2週間程度で症状がおさまります。

症状がなくなっても、ウイルスが出ていることがある

日本の研究では、アデノウイルスの尿道炎の人(32人)を追いかけたところ、尿道炎の症状が消えたあとも、最大12日間、尿から感染力のあるウイルスが見つかりました。研究者は、発症からおよそ1か月は、目やのど、ほかの人にうつさないよう注意が必要としています。 別の症例でも、症状が消えてから1週間以上、尿やうがい液からウイルスが見つかっています。

症状がよくなっても、しばらくはうつす可能性があると考えましょう。

セックスはいつから?

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ただし、コンドームでは、オーラルセックスによるのどへの感染や、手指を介した目への感染は防げません。手洗いをこまめにし、目や性器をさわった手で、相手の目や口にふれないようにしましょう。

淋菌・クラミジアの結膜炎

頻度は多くありませんが、淋菌やクラミジアが目に感染して、結膜炎をおこすこともあります。

目の症状があるときに気をつけること

パートナーにも気をつけて

アデノウイルスは、のどや目、性器を行き来してうつります。パートナーにのどの痛みや結膜炎がないか、気にかけてあげましょう。

メル美性病になるより、修羅場になる方がヤバい!

プレ男責め合うより、2人で一緒に気をつけるのがいちばんの近道です。

まとめ


参考文献

  1. 花岡希, 藤本嗣人, 伊藤晋, 出口隆, 安田満. アデノウイルス性尿道炎について. 病原微生物検出情報(IASR)2017;38:145-146. https://id-info.jihs.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/7382-449r09.html (閲覧日:2026年9月25日)
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  8. 国立健康危機管理研究機構. 性器クラミジア感染症(詳細版). https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/chlamydia-std/detail/index.html (閲覧日:2026年9月25日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。