
メル美ピルって、がんのリスクが上がるって聞いたこともあるし、下がるって聞いたこともあるの。どっちなの?

プレ男妊娠を防ぐ以外にも、体への影響があるんだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、避妊がもたらす、妊娠を防ぐ以外の健康への影響の話です。世界保健機関(WHO)と国連の人間の生殖に関する特別プログラム(HRP)が2025年9月25日に発表した、6つの研究のまとめ(システマティックレビュー)をもとにした報告を紹介します。
妊娠・出産のリスクをへらす
WHOによると、
- 避妊を使う女性は、リスクの高い妊娠が30%少ないとされています
- 避妊は、妊娠・出産にともなう病気や死亡を大きくへらします
がんへの影響
WHOによると、
- 飲む避妊薬を使う人は、使わない人にくらべて、卵巣がんのリスクが36%、子宮体がんのリスクが44%低いとされています
- 一方で、子宮頸がんのリスクはわずかに上がることがわかっていて、これはHPVワクチンを適切な時期に受けることで防げるとしています

WHOによると、飲む避妊薬を使う人は、卵巣がんのリスクが36%、子宮体がんのリスクが44%低いとされています。一方、子宮頸がんのリスクはわずかに上がり、これはHPVワクチンで防げるとしています。
生理とこころの健康
WHOによると、
- ホルモンを使う避妊の方法を使う女性は、生理痛、子宮内膜症、異常な出血の症状が少ないと報告されています。生活の質がよくなり、仕事や学校を休むことがへります
- こころの健康への影響は一様ではありません。もともとこころの病気がある女性では、避妊の使用でうつや不安の症状が少ないことと関係していました。一方、こころの病気がない女性では、インプラントやホルモンを出す子宮内システムなど一部のホルモンを使う方法で、うつのリスクがわずかに上がる可能性があるとしています
- そのため、こころの健康もふまえた、一人ひとりに合った避妊の相談が大切だとしています
女性の力を高める
WHOによると、避妊を利用できることは、女性が自分で決める力、教育や仕事への参加を高めることが、研究のまとめで示されています。若い女性では、避妊を利用できることと組み合わせた取り組みで、10代の妊娠が半分以上へりました。

プレ男いい面も、気をつけたい面もあるんだね。自分に合う方法を、相談しながら選ぶのが大事なんだ。
ピルとがんの関係はピルとがんの関係、低用量ピルそのものは低用量ピルとは?、避妊と性生活は避妊のせいで、セックスが楽しくなくなった?を見てください。
まとめ
- 避妊を使う女性はリスクの高い妊娠が30%少ない
- 飲む避妊薬で卵巣がん36%・子宮体がん44%リスクが低い
- 子宮頸がんはわずかにリスクが上がる。HPVワクチンで防げる
- ホルモンを使う方法で生理痛・子宮内膜症・異常な出血の症状が少ない
- こころの健康への影響は人によってちがう。一人ひとりに合った相談を
参考文献
- World Health Organization. Contraceptive use: a catalyst for women’s health and socioeconomic empowerment(News release, 25 September 2025). https://www.who.int/news/item/25-09-2025-contraceptive-use--a-catalyst-for-women-s-health-and-socioeconomic-empowerment (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。