
メル美ケルベロス、ヒュドラ、キマイラ…ギリシャ神話の怪物たち、じつはみんな同じお母さんなんだって。

プレ男え、そんなすごいお母さんがいるの!?
こんにちは、Dr. Taro です。 世界の幻獣、今回は「怪物たちの母」エキドナです。ヘシオドス『神統記』(H.G.エヴリン=ホワイト訳、1914年)とアポロドーロス『ビブリオテーケー』(J.G.フレイザー訳、1921年)の英訳を、Perseusデジタル図書館で読みました。
プロフィール
| 名前 | エキドナ |
| 姿 | 半分は、目のかがやく美しい頬の娘。半分は、まだらの皮をもつ大きくおそろしい蛇(ヘシオドス) |
| すみか | 聖なる大地の奥深く、うつろな岩の下の洞窟。神々からも人間からも遠くはなれた場所。アリマの地下で見張りをしている |
| 性質 | 生肉を食べる。「死ぬことも、年をとることもない」 |
| 親 | アポロドーロスではタルタロスと大地(ガイア)の娘 |
| 出典 | ヘシオドス『神統記』295〜332行/アポロドーロス『ビブリオテーケー』第2巻1章2節 |
怪物たちの母
ヘシオドスによると、恐ろしいテュパオン(テュポン)がエキドナと結ばれ、次の子どもたちが生まれました。
| 子ども | ヘシオドスの説明 |
|---|---|
| オルトロス | 巨人ゲリュオネスの番犬 |
| ケルベロス | 冥界ハデスの番犬。生肉を食べ、青銅の声、50の頭 |
| ヒュドラ | レルネのヒュドラ。ヘラクレスへの怒りから、女神ヘラが育てた |
| キマイラ | 火をはく怪物。頭はライオン・ヤギ・蛇の3つ |
さらにヘシオドスは、エキドナはオルトロスとも結ばれ、テーバイの人々をほろぼしたスフィンクスと、ネメアのライオンを生んだ、と書いています。

プレ男ヘラクレスが倒した怪物、半分くらいエキドナの子どもじゃない?
- ヒュドラとネメアのライオンは、ヘラクレスの12の功業の相手、ケルベロスは最後の功業の相手です。くわしくはヘラクレスの記事で
全身に目のある巨人アルゴス
- アポロドーロスによると、アルゴスは「すべてを見る者」と呼ばれ、体じゅうに目がありました。とても力が強く、アルカディアを荒らす牡牛を倒してその皮を着た、といいます
- そして、「通りかかる人をさらっていた、タルタロスと大地の娘エキドナを、眠っているところでとらえて殺した」とも伝えられています

メル美「死ぬことも年をとることもない」はずのエキドナが…。作家によって話がちがうんだね。

ヘシオドスによると、エキドナは半分が美しい娘、半分がまだらの大蛇で、テュポンとの間にケルベロス、ヒュドラ、キマイラなどを生みました。
まとめ
- エキドナは、上は美しい娘、下はまだらの大蛇。地下の洞窟で生肉を食べる
- ヘシオドスでは「死ぬことも年をとることもない」
- テュポンとの子に、オルトロス、ケルベロス、ヒュドラ、キマイラ。オルトロスとの子にスフィンクスとネメアのライオン
- アポロドーロスでは、全身に目のある巨人アルゴスに、眠っているところを倒された
- 子どもたちはケルベロス、ラドン、ヒュドラ、キマイラ、スフィンクス、夫はテュポンの記事で
参考文献
- Hesiod. Theogony(英訳:Hugh G. Evelyn-White、1914年). 295–332. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0130:card=295 (閲覧日:2026年10月5日)
- Apollodorus. The Library(英訳:Sir James George Frazer、1921年). 2.1.2. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0022:text=Library:book=2:chapter=1:section=2 (閲覧日:2026年10月5日)
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