世界の神話Mythos

Bestiary

ズー嵐を鳥の姿であらわした、メソポタミアの怪鳥。神エンリルが朝の水をそそぎ、王冠をかぶったすきに、世界を動かす「天命の書板」をうばって山へにげた。「だれがズーをこらしめるか」——神々はみな、こわがってことわった

2026年10月10日

貝殻にほられた絵。翼を広げたライオンの頭の鳥が、人の顔をもつ牛にとびかかり、そのとなりに、角のある、ひげの人物が立っている
「象嵌(ぞうがん):人の頭をもつ牛と、ライオンの頭のワシのたたかい」紀元前2600〜2500年ごろ、シュメール(初期王朝時代)。貝殻。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。嵐の鳥のイメージとしてのせています。美術館の題名には「ズー」の名はありません
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 嵐はなぜ鳥なのか
  3. 2. 天命の書板をうばう
  4. 3. 神々はみな、ことわった
  5. 4. 結末はどうなったのか
  6. まとめ

プレ男ズーって、名前がかわいいけど、どんな幻獣?

メル美嵐の鳥なんだって。神さまから、世界を動かす大事な書板をぬすんだの。

こんにちは、Dr. Taro です。 幻獣の解説、今回はメソポタミアのズーです。モリス・ジャストロウ『バビロニアとアッシリアの宗教』(1898年、プロジェクト・グーテンベルク)の「ズーの神話」の英訳と解説を読みました。メソポタミア神話の全体はメソポタミア神話の入門へ。

貝殻にほられた絵。翼を広げたライオンの頭の鳥が、人の顔をもつ牛にとびかかり、そのとなりに、角のある、ひげの人物が立っている

「象嵌(ぞうがん):人の頭をもつ牛と、ライオンの頭のワシのたたかい」紀元前2600〜2500年ごろ、シュメール(初期王朝時代)。貝殻。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。嵐の鳥のイメージとしてのせています。美術館の題名には「ズー」の名はありません

プロフィール

名前 ズー(ジャストロウの英訳では Zu)
正体 嵐の神を、鳥の姿であらわしたもの。名前のもとの語は「強さ・あらあらしさ」を意味する(ジャストロウ)
よび名 「悪をはたらく者のかしら」(エタナの伝説)
ぬすんだもの 神エンリルの「天命の書板」
すみか 近づけない山のかくれが

1. 嵐はなぜ鳥なのか

2. 天命の書板をうばう

プレ男王冠をかぶった、そのすきをねらったんだ!

3. 神々はみな、ことわった

メル美神さまたちがみんなこわがるなんて、ズーはそれだけ強かったんだね。

4. 結末はどうなったのか

ジャストロウは、嵐が鳥にたとえられたのは、嵐のときの雲が鳥の群れのように空を動いていくように見えたからだろう、と考えています。

まとめ


参考文献

  1. Morris Jastrow. The Religion of Babylonia and Assyria(1898年). Chapter XXIV(Myths and Legends)の「The Zu Myth」. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/20758 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Inlay: combat between a human-headed bull and a lion-headed eagle, Sumerian, ca. 2600–2500 BCE(1984.77、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/326897 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. VIIIメソポタミア神話マルドゥク神々がこわがって逃げた竜ティアマトに、ただひとり名のり出たバビロンの神。宴会で「言ったことがそのままおこる力」をもらい、網と4つの風と嵐の車で出陣。勝ったあとは「50の名前」でたたえられた
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  3. VIIIメソポタミア神話アダパ南風の翼をへし折った漁師。天の神アヌによびだされると、知恵の神エアは「死の食べものと死の水が出ても、口にするな」と教えた。ところが天でさしだされたのは「いのちの食べもの」だった。アダパは言いつけをまもり、不死をのがした