淋菌の治療をしたのに治らない:薬が効きにくい淋菌のことがあるので、専門医で薬が効くかを調べて薬を選ぶ。淋菌は飲み薬だけで治すのはすすめられない。パートナーの再感染も考えて、一緒に検査と治療を
淋菌の治療をしたのに治らない——日本産婦人科医会の研修ノート(医師向け、2026年)によると、第一選択の薬(セフトリアキソンの注射)が効かないときは、薬が効きにくい淋菌の可能性があるため、必ず専門医に紹介し、薬が効くかを調べる検査(感受性試験)をして、代わりの薬を選ぶ必要があるとされています。淋菌は多くの薬に耐性をもつようになっていて、飲み薬だけで治療することはすすめられていません。また、パートナーが治療していない可能性もあるため、パートナーにも検査と治療をすすめることが大切です。

プレ男淋菌の注射を受けたのに、まだ症状が続いてる気がする……。薬が効かない淋菌って本当にいるの?

メル美パートナーからまたうつった可能性もあるよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、淋菌の治療をしたのに治らないときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」の「淋菌感染で第一選択薬が無効な場合の対応は?」(医師向け)をもとにまとめました。淋菌そのものについては淋菌(淋病)、薬剤耐性については薬が効きにくい淋菌(薬剤耐性)を見てください。
効かないときは専門医で薬を選ぶ
研修ノートによると、
- 第一選択の薬が効かない(セフトリアキソンに耐性の淋菌など)ときは、専門医のもとで、薬が効くかを調べる検査(感受性試験)をして、適切な代わりの薬を選ぶ必要があるため、必ず専門医に紹介するとされています
- 代わりの薬にも、のど(咽頭)の淋菌には効きにくいものや、妊婦さんには使えないもの、耐性が報告されているものがあります

プレ男効かないときは、どの薬が効くかを調べてから選ぶんだね。
飲み薬だけでの治療はすすめられない
研修ノートによると、
- 淋菌は多くの薬に耐性をもつようになっていることが問題になっていて、飲み薬だけで治療することはすすめられないとされています(保険で使える飲み薬もふくめて)

淋菌は、薬が効きにくくなっている菌です。治療のあとも症状が続くときは、がまんせずに、必ずもう一度受診して伝えてください。
重いときは治療の量や期間をふやす
研修ノートによると、おなかの中に炎症が広がった骨盤内炎症性疾患(PID)や、肝臓のまわりに炎症が起こるフィッツ・ヒュー・カーティス症候群では、セフトリアキソンの量をふやしたり、期間をのばしたりする必要があるとされています(骨盤内炎症性疾患(PID))。
パートナーも一緒に
研修ノートによると、治らない原因としてパートナーが治療していない可能性もあるため、パートナーにも検査と治療をすすめることが大切だとしています(性感染症と診断されたら、パートナーにどう伝える?)。
治療のあとの再検査(治癒判定)については、薬が効きにくい淋菌(薬剤耐性)も見てください。
まとめ
- 治療しても治らないときは、薬が効きにくい淋菌のことがある
- 専門医で薬が効くかを調べて、代わりの薬を選ぶ
- 淋菌は飲み薬だけで治すのはすすめられない
- PIDなど重いときは、量や期間をふやす
- パートナーの再感染も考えて、一緒に検査と治療を
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「2.淋菌感染で第一選択薬が無効な場合の対応は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_2/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
