ガジェット2026年10月6日

【テクノロジー解説】GPSの誤差は10mから「数cm」へ:日本の「みちびき」が補正情報を宇宙から送り、除雪車をオペレーター1人で、水田の除草ロボットを自動で走らせる。2026年8月には7号機も軌道へ【内閣府】

スマホのGPSは、ふつう10mくらいずれます。日本の衛星測位システム「みちびき」は、国土地理院の電子基準点のデータから計算した補正情報を宇宙から送り、誤差を約1m(サブメータ級)、さらに数cm(センチメータ級)まで小さくします。内閣府によると、この精度で、ガードレールの位置を熟知したベテランでなくても雪を正確に飛ばせるロータリ除雪車や、人が置いて回収するだけの水田の除草ロボット、視覚障害のある人を足の振動で案内する歩行ナビなどが生まれています。2026年8月には、日本上空に常に4機以上をめざす7機体制のための7号機が運用位置に入りました。

目次
  1. ふつうのGPSは「10mくらい」ずれる
  2. 精度を上げる3つの「補強サービス」
  3. できるようになったこと
  4. 7機体制へ:2026年8月、7号機が軌道に
  5. 精度が上がると変わるもの
  6. まとめ

プレ男地図アプリで、自分の位置が道の反対側に出たりするよね。GPSって、もっと正確にならないの?

メル美いまは「センチメートル」までわかる技術があるって聞いたよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回はGPS(衛星測位)の精度の向上と、それでできるようになったことです。内閣府の「みちびき(準天頂衛星システム)」公式サイトをもとにまとめました。衛星測位のしくみそのものはスマホの地図はなぜ現在地がわかる?へ。

ふつうのGPSは「10mくらい」ずれる

精度を上げる3つの「補強サービス」

日本の「みちびき」は、位置を計算するための電波を出すだけでなく、誤差を小さくするための補正情報を宇宙から送っています。

サービス 精度の目安 しくみ・おもな使い道
サブメータ級(SLAS) 誤差約1m 電離圏のおくれなどの誤差を減らす情報を、ふつうの受信機に近い形式の電波で送る。歩行者・自転車・船など
センチメータ級(CLAS) 誤差数cm 国土地理院が全国につくった電子基準点のデータから補正情報を計算して送る。測量の技術を使う。測量・建設機械・農業機械など
MADOCA-PPP 高精度 国内外の観測局のデータから衛星側の誤差を計算。アジア・オセアニアの海の上でも使える。2024年4月に本運用

プレ男10mから数cm!日本中の「電子基準点」が、ものさしになってるのか。

できるようになったこと

みちびきの公式サイトで紹介されている利用例から。

ベテランの技を、雪国の除雪車に

水田の除草を、ロボットにまかせる

足の振動で、行きたい場所へ

ほかにも

ふつうのGPSの誤差は10m程度ですが、みちびきの補強サービスを使うと約1m、さらに数cmまで小さくなります。その精度で、除雪車の作業の自動化や、水田の除草ロボットなどが生まれています。

7機体制へ:2026年8月、7号機が軌道に

精度が上がると変わるもの

プレ男位置が数cmでわかると、人の技や手間を機械が助けられるんだね。

メル美雪国や農家の人手不足を助けてるのがいいな。

人の脳の中の「GPS」は、脳の中にも「GPS」があるへ。

まとめ


参考文献

  1. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. みちびき「サブメータ級測位補強サービス」. https://qzss.go.jp/overview/services/sv05_slas.html (閲覧日:2026年10月6日)
  2. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. みちびき「センチメータ級測位補強サービス」. https://qzss.go.jp/overview/services/sv06_clas.html (閲覧日:2026年10月6日)
  3. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. みちびき「高精度測位補強サービス『MADOCA-PPP』」. https://qzss.go.jp/overview/services/sv13_madoca.html (閲覧日:2026年10月6日)
  4. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. みちびき「7機体制」. https://qzss.go.jp/overview/services/seven-satellite.html (閲覧日:2026年10月6日)
  5. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. みちびき7号機が準静止軌道に入りました(2026年8月22日). https://qzss.go.jp/info/information/qzs7_260822.html (閲覧日:2026年10月6日)
  6. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. 北海道開発局がCLAS活用により運転手1人で操作可能なロータリ除雪車を配備. https://qzss.go.jp/usage/userreport/mlit_221222.html (閲覧日:2026年10月6日)
  7. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. CLASを活用した水田雑草対策ロボット. https://qzss.go.jp/usage/userreport/hatake_250616.html (閲覧日:2026年10月6日)
  8. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. SLASを活用した視覚障害者向け歩行ナビの実証実験. https://qzss.go.jp/usage/userreport/ashirase_220228.html (閲覧日:2026年10月6日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。