
プレ男「感謝日記をつけるとメンタルが強くなる」って本で読んだんだ。でも、そんなので本当に変わるのかな?

メル美気になるね。研究ではどうなってるんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 「男磨き」の男のメンタルシリーズ、今回は感謝を書く習慣です。よい結果も、控えめな結果も、正直に紹介します。
研究1:感謝を書いた人は、前向きな気分が高くなった(2003年)
米国の心理学者エモンズとマカローが、2003年に学術誌に発表した実験です。
- 参加者を、くじ引きのように、
- 感謝したことを書くグループ
- わずらわしかったこと(イライラしたこと)を書くグループ
- ふつうの出来事や、人とくらべたことを書くグループ に分け、週1回(実験1)、または毎日(実験2)記録をつけてもらいました
- 3つめの実験では、神経や筋肉の病気のある人たちでも調べています
- その結果、感謝を書いたグループは、ほかのグループより、いくつかの面で心の健康がよくなっていました。いちばんはっきりしていたのは、前向きな気分(ポジティブな感情)が高くなったことでした

プレ男イライラを書くより、感謝を書くほうがいいんだ。
研究2:たくさんの研究をまとめると「効果は小さめ」(2016年)
- 2016年に発表された、感謝のワークの研究をまとめた分析(メタ分析)では、
- 何もしないグループとくらべると、感謝のワークをしたグループは、心の健康がやや高くなっていました
- ただ、別の作業をしたグループとくらべると、差は小さくなりました
- ほかの心理的な取り組み(前向きになるための別のワークなど)とくらべると、同じくらいで、とくにすぐれているわけではありませんでした
- 不安については、はっきりした効果は見られませんでした
つまり
- 感謝を書くことは、悪くない、手軽な習慣のひとつ。でも、魔法のように人生が変わる方法ではない、というのが正直なところです

メル美正直に言ってくれると、かえって続けてみようって思えるね。
取り入れ方
- 寝る前に1〜3行:「今日よかったこと」「ありがとうと思ったこと」を書く。スマホのメモでもOK
- 毎日でなくても:研究では週1回の記録でも取り組まれていました
- だれかに伝える:感謝を、言葉やメッセージで相手に伝えるのもひとつの方法です
- イライラを書きだすだけにならないように、よかったことにも目を向ける
感謝日記だけでがんばらない
- 気分の落ちこみ、不眠、やる気が出ない状態が2週間以上続くときは、セルフケアだけでなく、専門家に相談してください(男性と助けを求めること、うつのサイン)
- 自然の中を歩くことも、こころを整える習慣のひとつです(週120分の自然)

感謝を書く習慣は、前向きな気分を高める手軽な方法のひとつです。ただ、つらさが続くときは、ひとりでがんばらず相談してください。
まとめ
- 2003年の実験で、感謝を書いた人は、前向きな気分が高くなった
- 2016年のメタ分析では、効果は小さめで、ほかの前向きな取り組みと同じくらい
- 寝る前に1〜3行、週1回でも。手軽な習慣として
- つらさが続くときは、専門家に相談
参考文献
- Emmons RA, McCullough ME. Counting blessings versus burdens: an experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. J Pers Soc Psychol. 2003;84:377-389. https://doi.org/10.1037/0022-3514.84.2.377 (閲覧日:2026年9月29日)
- Davis DE, Choe E, Meyers J, et al. Thankful for the little things: A meta-analysis of gratitude interventions. J Couns Psychol. 2016;63:20-31. https://doi.org/10.1037/cou0000107 (閲覧日:2026年9月29日)
- Seligman MEP, Steen TA, Park N, Peterson C. Positive psychology progress: empirical validation of interventions. Am Psychol. 2005;60:410-421. https://doi.org/10.1037/0003-066X.60.5.410 (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。