
プレ男最近、仕事がきつくて眠れないんだ。でも、男が弱音を吐くのはかっこ悪いし…。

メル美かっこ悪くなんかないよ。話してくれて、うれしい。
こんにちは、Dr. Taro です。 「男磨き」の男のメンタルシリーズ、今回は、とても大事な話です。つらいときに、助けを求めることについて。
今、死にたいほどつらい人へ:この記事を読む前に、下の「今すぐ話せる相談先」を見てください。ひとりで抱えなくていいのです。
日本で自ら命を絶つ人の、約7割は男性
厚生労働省と警察庁の「令和7年中における自殺の状況」(2026年3月公表)によると、
- 2025年に自殺で亡くなった人は19,188人で、前の年より1,132人減りました
- そのうち男性は13,176人、女性は6,012人。男性が約7割を占めています
- 男性では、50〜59歳(2,702人)、40〜49歳(2,193人)が特に多くなっていました
- 一方で、19歳以下は前の年より増えています

プレ男男の人が、女の人の2倍以上…。
「男らしさ」が、助けを遠ざけることがある
2016年に発表された、37の研究をまとめたレビューでは、「男は強くあるべき、弱音を吐くな」といった、昔ながらの「男らしさ」の考え方に強くしたがう男性では、うつについて、次の3つに影響がみられました。
- 症状の出方:落ちこみよりも、イライラ、怒り、お酒、無理な働き方などの形で出ることがある
- 助けを求める気持ちと行動:相談や受診をためらう
- 症状への対処:ひとりでがまんする、など
研究チームは、男性に届く形で支援を工夫することが大切だとしています。
こんなサインに気づいたら
自分にも、まわりの男性にも、こんな変化はないでしょうか。
- 眠れない、または寝すぎる。食欲が変わった
- 前は楽しかったことが、楽しめない
- イライラしやすい、怒りっぽくなった
- お酒の量が増えた
- 仕事でミスが増えた、集中できない
- 「消えてしまいたい」「自分なんかいないほうがいい」と思う
うつのサインについては、うつのサインの記事もどうぞ。
まわりの人にできること
厚生労働省は、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人を「ゲートキーパー」と呼び、だれでもなれるとしています。役割は4つです。
- 気づき:家族や仲間の変化に気づいて、声をかける(「最近、眠れてる?」「なんだか疲れてるように見えるけど、大丈夫?」)
- 傾聴:本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
- つなぎ:早めに専門家に相談するようにうながす
- 見守り:温かく寄り添いながら、じっくり見守る
厚生労働省のゲートキーパー研修のテキストでは、話を聞くときの心得として、
- 正しいか、良いか悪いかを判断したり、批判したりしない。「話を聞くだけでは何もならない」と思うかもしれませんが、聴くことは、危機にある人への最大の支援です
- 「死にたい」と打ち明けられたら、話してくれたこと、打ち明けてくれたことをねぎらう。そして、心配していることを伝える
- ゆっくり、わかりやすく話す。一緒に考えること自体が支援になり、孤立を防ぎます
- ひとりで全部を解決しなくていい。相談先(つなぎ先)を知っておくことが大切です。下の相談先を一緒に見て、連絡するのを手伝いましょう
- 支える人自身も、休むこと、困ったら人に相談することを忘れずに

メル美一緒に、相談先を見てみよう。電話が苦手なら、チャットもあるよ。
今すぐ話せる相談先
厚生労働省「まもろうよ こころ」で紹介されている電話相談です(受付時間は窓口によって異なります)。
| 相談先 | 電話番号 |
|---|---|
| こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556 |
| #いのちSOS | 0120-061-338 |
| よりそいホットライン | 0120-279-338 |
| いのちの電話 | 0570-783-556、0120-783-556 |
- SNSやチャットでの相談もあります。「まもろうよ こころ」で探せます
- 命の危険が迫っているときは、迷わず119番へ
- 眠れない、気分の落ちこみが続くときは、心療内科・精神科や、かかりつけ医に相談しましょう(こころの相談先)

助けを求めるのは、弱さではありません。つらいときは、ひとりで抱えずに、相談先に話してください。
あわせて読みたい:“オス”のメンタル、「燃え尽きた」は気合い不足じゃない、男性の孤独とつながりを作る小さな一歩
相談されたときの「聴き方」は、「聞く」ではなく「聴く」へ。
「男は〜べき」という思い込みのデータは、「男は人前で泣くべきではない」と思う男性は28.9%へ。
まとめ
- 2025年、自殺で亡くなった人は19,188人。男性が約7割(13,176人)
- 「弱音を吐くな」という男らしさの考え方は、うつの出方や、助けを求める行動に影響する
- 眠れない、楽しめない、イライラ、お酒が増えるは、サインかもしれない
- 助けを求めるのは強さ。相談先は、0570-064-556(こころの健康相談統一ダイヤル)など
参考文献
- 厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局生活安全企画課. 令和7年中における自殺の状況(2026年3月27日). https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R08/R7jisatsunojoukyou.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- Seidler ZE, Dawes AJ, Rice SM, Oliffe JL, Dhillon HM. The role of masculinity in men’s help-seeking for depression: A systematic review. Clin Psychol Rev. 2016. https://doi.org/10.1016/j.cpr.2016.09.002 (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. まもろうよ こころ 電話相談. https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. ゲートキーパーになろう!(まもろうよ こころ). https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/gatekeeper/ (閲覧日:2026年10月2日)
- 厚生労働省. ゲートキーパー養成研修用テキスト(2024年度). https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/assets/pdf/gatekeeper_training_manual_2024_1_5.pdf (閲覧日:2026年10月2日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。