
メル美HBOCってわかったら、乳がんを防ぐために、どんな方法があるのかな。

プレ男定期的に検査するのと、手術をするのと、どうちがうんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)の乳がん対策の話です。日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)の患者・市民向けガイドブック「遺伝性乳がん卵巣がんを知ろう!」(2022年版)のQ31・Q32をもとにまとめました。HBOCそのものについては遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)を見てください。
定期検査(サーベイランス)
ガイドブックによると、
- 一般の人よりがんになりやすい人を対象に、早く見つけるために画像検査を中心に定期的に診察することをサーベイランスといいます。すべての人を対象に死亡率を下げることを目的とする自治体の検診とはちがいます
- HBOCの乳がんのサーベイランスでは、マンモグラフィに加えて、乳がんを見つける力が最も高いとされる造影MRI検査がすすめられています
- 造影MRIは造影剤が必要なため、ぜんそくのある人、造影剤のアレルギーのある人、人工透析をしている人、妊娠中の人などは受けられません。その場合は、マンモグラフィと超音波検査などで行います
- 保険が使えるのは、乳がんまたは卵巣がんになったことがある人のみで、なっていない人は、自治体の検診か、自費のサーベイランスになります
- どの年齢でも、日ごろから自分の乳房に関心をもつこと(ブレスト・アウェアネス)も大切です
リスク低減乳房切除術(RRM)
ガイドブックによると、
- 乳がんになる前に、もとになる乳房をとる手術をリスク低減乳房切除術(RRM)といいます
- 乳がんの発症を90%以上防げますが、生存期間をのばす効果は研究データが不十分です。乳腺を手術で完全にとりきることはできないため、100%防げるわけではありません
- HBOCの乳がんは30〜40代に多く、一般の人より若くなる傾向がありますが、HBOCでも必ず乳がんになるわけではなく、サーベイランスという選択肢もあるため、何歳までに受けるのが適切という答えはなく、自分にとってよいタイミングを選ぶことが大切です
- 手術の前に、がんがかくれていないか十分な画像検査をしておくことが非常に大切です
- 2020年4月から、HBOCと診断され、乳がんまたは卵巣がんになったことがある人では、保険が使えるようになりました。なっていない人も、自費で受けられる医療機関があります

HBOCの乳がんの定期検査では、見つける力が最も高い造影MRI検査がすすめられています。リスク低減乳房切除術では乳がんを90%以上防げますが、100%ではないことも知っておきましょう。

プレ男手術を受けるか、定期検査を続けるかは、家族や医療者とよく話し合って決めることなんだね。
卵管・卵巣をとる手術はHBOCの「リスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)」、毎日の生活は遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)と毎日の生活を見てください。
まとめ
- HBOCの乳がんの定期検査は、マンモグラフィに加えて造影MRI
- 保険が使えるのは、乳がん・卵巣がんになったことがある人のみ(2022年版の時点)
- リスク低減乳房切除術で乳がんの90%以上を防げるが、100%ではない
- 受けるかどうか・タイミングは、家族や医療者と話し合って
参考文献
- 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構. 遺伝性乳がん卵巣がんを知ろう!みんなのためのガイドブック 2022年版 Q31 乳がんのサーベイランスとは何ですか? https://johboc.jp/guidebook_g2022/q31/ (閲覧日:2026年10月12日)
- 同 Q32 リスク低減乳房切除術について教えてください。 https://johboc.jp/guidebook_g2022/q32/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。