病気の解説2026年10月10日

HIVと目の病気:免疫が下がる(CD4が200未満)と、サイトメガロウイルス網膜炎などが起こりやすい。治療しないと失明することも。この時期は眼科の検査が必要。梅毒による目の炎症もHIVと重なることが多い

HIVで免疫が下がると、目にも病気が起こることがあります。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の手引き(2022年)によると、多くの目の病気はCD4陽性リンパ球数が200未満で起こるため、この時期には眼科の検査が必要とされています。代表的なのはサイトメガロウイルス(CMV)網膜炎で、治療しないで放っておくと網膜がこわれ、網膜剥離などで失明することがあります。もっとも多いのはHIV網膜症です。梅毒による目の炎症(ぶどう膜炎)も、HIVと重なって起こることが多いとされています。

目次
  1. 免疫が下がると、目の検査が必要
  2. サイトメガロウイルス(CMV)網膜炎
  3. 治療を始めたあとの「免疫回復ぶどう膜炎」
  4. 梅毒と目
  5. ほかにも
  6. まとめ

プレ男HIVと診断された知り合いが、「眼科にも行ってください」って言われたんだって。HIVと目って関係あるの?

メル美免疫が下がると、目にもいろいろな病気が起こるのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVと目の病気の話です。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の「抗HIV治療ガイドライン・治療の手引き」の「HIV感染症に合併する眼病変」(2022年9月29日更新)をもとにまとめました。

免疫が下がると、目の検査が必要

ACCの手引きによると、

CD4数とHIVの経過については、HIVを見てください。

サイトメガロウイルス(CMV)網膜炎

ACCの手引きによると、

サイトメガロウイルス網膜炎は、放っておくと失明することがある病気です。HIVで免疫が下がっているときは、目の症状がなくても眼科の検査を受けてください。見え方の変化を感じたら、すぐに伝えましょう。

治療を始めたあとの「免疫回復ぶどう膜炎」

ACCの手引きによると、

梅毒と目

ACCの手引きによると、

くわしくは、梅毒が目・耳・神経に及ぶとを見てください。

ほかにも

ACCの手引きによると、

サイトメガロウイルスが目以外(食道・腸・脳)におこす病気については、HIVとサイトメガロウイルス(目以外)にまとめています。

まとめ


参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構 エイズ治療・研究開発センター(ACC). 抗HIV治療ガイドライン・治療の手引き:HIV感染症に合併する眼病変(Last updated: 2022-09-29). https://www.acc.jihs.go.jp/medics/treatment/handbook/part3/sec08.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。