日本のHIVは、どこで見つかっている?:クリニックからの届出がふえて2024年は16.6%、保健所などは12.5%に。東京都では27.6%がクリニック。エイズを発症した人はほとんどが病院から
国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2025年10月号(HIV/AIDS 2024年)をもとに、日本でHIVがどこで見つかって届け出られているかをまとめました。HIV感染者の届出のうち、クリニックからの割合は2020年以降ふえて2024年は16.6%、保健所などからは12.5%まで減りました。エイズ患者はほとんどが病院からの届出でした。東京都では27.6%がクリニックからの届出でした。民間クリニック48〜56施設の調査(2022〜2024年)では、HIV検査は延べ16万7,472件、陽性率は0.17%でした。病院、クリニック、無料・匿名の保健所など、いろいろな検査の機会を整え、早く見つけることが大切とされています。

プレ男HIVの検査って、保健所で受けるイメージだったけど、ほかの場所でも見つかっているの?

メル美クリニックや病院で受ける人もふえているのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、日本のHIVがどこで見つかって届け出られているかの話です。国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2025年10月号(特集 HIV/AIDS 2024年)の2つの報告をもとにまとめました。
届出元の内訳(2009〜2024年)
IASRによると、
- 2009〜2024年の16年間に、HIV感染者・エイズ患者の新しい報告は2万909件で、2,384の医療機関から届け出られました
- HIV感染者では、クリニックからの届出の割合が2020年以降ふえ、2024年は16.6%(662件中110件)でした。一方、保健所などからの割合は減り、2024年は12.5%(83件)でした
- エイズ患者は、ほとんどが病院(HIV診療の拠点病院やその他の病院)からの届出でした
- 2020〜2024年のHIV感染者では、男性や若い世代で、保健所などやクリニックからの届出が多い一方、65歳以上ではその他の病院からが68.4%でした
- 東京都では、27.6%がクリニックからの届出でした
保健所の検査で陽性だった人が、紹介先の医療機関で届け出られることもあるため、届出元は最初に検査を受けた場所とはかぎらない、と注意しています。

HIV感染者の届出では、クリニックからの割合がふえ、保健所などからの割合が減っています。病院、クリニック、無料・匿名の保健所など、いろいろな検査の機会を整えて、早く見つけることが大切とされています。
民間クリニックでのHIV検査(2022〜2024年)
IASRによると、研究班の「HIV検査・相談マップ」に協力する全国の民間クリニック48〜56施設の調査で、
- HIV検査は3年間で延べ16万7,472件、確認検査で陽性は292件(陽性率0.17%)でした
- 自費のHIV検査の費用は、2024年に中央値5,000円(2,000〜15,000円)でした
- 陽性だった人が治療につながった割合は、2022年79%、2023年87%、2024年89%と、年々よくなっていました
- 新型コロナで保健所などの検査が一時的に制限された時期にも、検査件数は保たれていました
まとめると
IASRは、病院、クリニック、無料・匿名の保健所などをふくめ、地域の状況に応じたいろいろな検査の機会を整え、早く見つけることが重要だとしています。

プレ男保健所でも、病院でも、クリニックでも、自分が受けやすいところで検査を受ければいいんだね。
無料・匿名の検査は全国の保健所で、無料・匿名のHIV検査、検査を考えるタイミングはこんなときはHIV検査を、最新の報告数は日本のHIV、2026年1〜6月は477件の報告を見てください。日本で暮らす外国人の検査については日本で暮らす外国人とHIV検査を見てください。
まとめ
- HIV感染者の届出で、クリニックの割合がふえ(2024年16.6%)、保健所などは減少(12.5%)
- エイズ患者はほとんどが病院から
- 東京都では27.6%がクリニックから
- 民間クリニックの検査の陽性率は0.17%、自費の費用は中央値5,000円
- 受けやすい場所で、早めの検査を
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構. 感染症発生動向調査におけるHIV感染症の届出元機関の内訳. 病原微生物検出情報(IASR)Vol.46 No.10(No.548)2025年10月. https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol46/548/548r01.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 国立健康危機管理研究機構. 民間クリニックにおけるHIV検査の実施状況と役割の変化(2022〜2024年). 病原微生物検出情報(IASR)Vol.46 No.10(No.548)2025年10月. https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol46/548/548r03.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
