予防2026年10月12日

HPVが原因のがんは、世界で年69万件(WHO):2019年、女性62万件、男性7万件。子宮頸がんのほか、肛門・のど・陰茎・外陰・腟のがんも。コンドームでは完全には防げず、ワクチンがいちばんの予防

HPV(ヒトパピローマウイルス)とがんについて、世界保健機関(WHO)のファクトシート(2024年3月5日)をもとにまとめました。HPVは、性的な経験のあるほとんどの人が一度は感染するありふれた性感染症で、多くは1〜2年で体が自然に排除します。しかし、発がん性のある型が感染し続けると、がんの原因になります。2019年、世界でHPVが原因のがんは、女性で推計62万件、男性で推計7万件でした。子宮頸がんのほか、肛門、口・のど、陰茎、外陰、腟のがんとも関係します。コンドームはHPVを防ぐ助けになりますが、性器の皮膚すべてをおおうわけではないため、完全には防げません。WHOは、ワクチンがいちばんの予防法だとしています。

目次
  1. ほとんどの人が一度は感染する
  2. 2019年、女性62万件・男性7万件
  3. コンドームでは完全には防げない
  4. まとめ

プレ男HPVって、子宮頸がんの原因だから女性だけの話だと思ってた。男性にも関係あるの?

メル美のどのがんや肛門のがんにも関係するって聞いたことがあるよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HPVが原因のがんの世界の数字です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Human papillomavirus and cancer」(2024年3月5日)をもとにまとめました。

ほとんどの人が一度は感染する

WHOによると、

2019年、女性62万件・男性7万件

WHOによると、

HPVは、子宮頸がんだけでなく、肛門やのど、陰茎のがんとも関係するウイルスです。コンドームでは完全には防げないので、ワクチンがいちばんの予防になります。

コンドームでは完全には防げない

WHOによると、

プレ男男性のがんも年7万件あるんだね。男性もワクチンのことを知っておいたほうがよさそうだ。

のどのがんはオーラルセックスとHPV、のどのがん(中咽頭がん)、肛門がんは肛門がんとHPV、ワクチンはHPVワクチン、子宮頸がんの世界の数字は世界の子宮頸がん(WHO、2026年)を見てください。

(更新)国立がん研究センターの解説「子宮頸がんの予防・ワクチン」(2026年7月27日更新)では、男性は定期接種の対象になっていないものの、費用の助成を行う自治体もあるとしています。男性の定期接種化は国の審議会で検討されています(男性へのHPVワクチンは定期接種になる?)

(更新)厚生労働省の審議会(ワクチン評価に関する小委員会)では、「HPVワクチンの男性への接種について」が2025年9月25日(第31回)と2026年7月22日(第35回)に議題になりました。第35回の議事録では、男性の接種を定期接種にするかどうかは、日本のデータを使った費用対効果の分析(今年度中をめどに構築)の結果を待って、議論を続けることになっていて、この時点では男性は定期接種になっていません。

HPVをふくむ感染症が原因のがん全体については、世界のがんの8人に1人は感染症が原因(IARC、2026年9月)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. World Health Organization. Human papillomavirus and cancer(Fact sheet, 5 March 2024). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/human-papilloma-virus-and-cancer (閲覧日:2026年10月12日)
    1. 厚生労働省. 第35回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会 議事録(2026年7月22日開催). https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75344.html (閲覧日:2026年10月12日)
  2. 国立がん研究センター. がんの解説 子宮頸がん「子宮頸がんの予防・ワクチン」(2026年7月27日更新). https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/cervical/010/index.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。